メイン ビューに従属しているビューのコピーを複数作成することができます。
従属ビューと呼ばれるすべてのコピーはメイン ビューおよび他のすべての従属ビューとの同期性を維持しているため、ビュー固有の変更(ビューのスケールや注釈)をあるビューで行うと、この変更がすべてのビューに反映されます。
従属ビューの作成は、次のような場合に便利です。
- 広大な床板がある大規模なプロジェクトで作業をしており、ビューを小さなセグメントにトリミングしてシートに配置できるようにしたいとき。ビューの従属セグメントに変更を加えると、メイン ビューを見るだけでビュー全体にどう影響するかをすばやく確認できます。
- ビューを複数のシートに配置するとき。
従属ビューは、プロジェクト ブラウザのメイン ビューの下に表示されます。分割線を挿入して、ビューを分割している場所やリンク ビューへのビュー参照を示すことができます。
例
次のイメージは 2 つの従属ビューに分割されたプロジェクト ビューを示しています。メイン ビューは、トリミング領域と従属ビューのトリミング領域が表示されている状態で、作図領域に表示されており、分割線でビューが分割されている場所(青の点線)とビュー参照(1/A102 と 1/A101)を示しています。
メイン ビューのトリミング境界
従属ビューのトリミング境界
分割線
ビュー参照
従属ビューでサポートされるビュー タイプ
平面図ビュー、立面図ビュー、断面図ビュー、吹き出しビューに従属ビューを作成することができます。従属する断面図、立面図、または吹き出しビューを作成すると、新しい断面記号(頭)、立面記号、または吹き出し記号が元の記号の上部に生成されます。新しい記号は個別に移動できます。
従属ビューの表示設定とグラフィックス設定
ビュー固有の情報をメインビューか従属ビューに追加すると、その情報を関連するすべてのビューで表示することができます。個々の要素の表示設定とグラフィックスの上書きを、ビューごとに指定することができます。これにより、関連するビュー間で重複している箇所を除去することができます。詳細は、「ビューでの要素の非表示について」を参照してください。
従属ビューとビュー プロパティ
従属ビューは、メイン ビューのビュー プロパティとビュー固有要素を継承します。メイン ビューと従属ビューの間では、次のビュー プロパティの同期が維持されます。
- ビュー スケール
- 表示するモデル
- 詳細レベル
- 表示設定
- 表示スタイル
- グラフィックス表示オプション
- 表示限界スケール
- アンダーレイ
- アンダーレイの向き
- 壁結合部の表示
- 専門分野
- カラー スキームの場所
- カラー スキーム
- フェーズ フィルタ
- フェーズ
- 関連するレベル
- ビュー テンプレート
- ビュー範囲
- 下方クリップ
- 前方クリップ
- 前方クリップ オフセット
次のプロパティは、メイン ビューと従属ビュー間で異なる場合があります。
- 向き
- 識別情報プロパティ(ビュー テンプレートを除く)
- 範囲プロパティ([ビュー範囲]および[関連したレベル]を除く)
- スコープ ボックス(断面図ビューおよび立面図ビューを除く)
- プロジェクト パラメータ
- 共有パラメータ