詳細な鉄骨モデリングのバックグラウンド処理

詳細な鉄骨設計で最も一般的に使用される操作の一部を計算する際のバックグラウンド処理について説明します。

プラットフォームの右下にあるスピナー アイコンは、バックグラウンド処理で計算が実行されていることを示します。 このスピナー アイコンをクリックすると、[バックグラウンド処理]ダイアログが表示されます。 このダイアログには、現在の計算対象の情報が表示されます。

注: このダイアログの移動やサイズ変更はできません。


注: バックグラウンド処理で表示される計算は、RevitWorker と呼ばれる別の Revit セッションで実行されます。 Windows タスク マネージャを起動すると、新しい処理が表示されます。

Revit を終了すると、RevitWorker は自動的にシャットダウンします。

移動、コピー、位置合わせ、回転、削除、要素の修正、接合作成などの操作は、バックグラウンド処理で計算が実行されます。つまり、個別の RevitWorker.exe 処理がメインの Revit.exe と同時に実行され、これらの操作を処理します。これによって、(RevitWorker に送られた)直前のコマンドの処理中に他の操作を実行できます。これは大規模モデルで非常に便利です。大規模モデルでは、このような操作に時間がかかってその処理中に他の操作ができなくなる可能性がありました。

原理

移動、コピー、位置合わせ、回転、削除の操作、要素の修正、接合作成などを実行する際には、マウスが数秒間ブロックされるだけです。その後はタスクがバックグラウンド処理として計算され、移動、削除、要素の修正、寸法やタグの配置、ビューの作成、モデルのナビゲートなどの他の操作を実行できます。

ステータス バーにある[バックグラウンド処理]ウィンドウで、処理中のタスクを確認できます。マウスを操作していないときに、モデルがグラフィックス表示されます。鋼要素に適用された変更がこの一時的な表示に反映されますが、ジオメトリの修正の計算がその時点では完了していないため、モデルが正しく表示されるわけではありません。バックグラウンド処理に関係する要素は、その計算の進行中は、別の色でハイライト表示されます。

バックグラウンドの計算に関係する要素のハイライト表示の色を変更するには、次のように操作します。
  1. [ファイル]タブ [オプション]ボタンをクリックします。
  2. [オプション]ダイアログで、[グラフィックス]をクリックします。
  3. [色]の[計算]フィールドで、色を選択します。

タスクの進行中に、他の操作を実行することができます。ナビゲーション コマンドと注釈コマンドは即座に実行されます。一方、バックグラウンド処理で実行するその他の操作(移動、位置合わせ、削除、要素の修正)は、[バックグラウンド処理]のリストのキューに入る別のタスクとなります。タスクは、作成順に完了します。

タスクが完了すると、リストから削除され、タスクに関係していた要素はハイライト表示されなくなり、グラフィックスが計算されて再生成される間、マウスが再度数秒間ブロックされます。

バックグラウンド処理リストに表示されるタスク名には、計算されている操作についての情報、および操作の影響を受ける要素の数が示されます。

次のいすれかが実行されます。

バックグラウンド処理のタスクを再起動する

RevitWorker の処理が意図せず停止した場合、操作はキューに残ったままで自動的に一時停止し、[バックグラウンド処理]ダイアログにはこの事象に関する情報が表示されます。例: 「複数の鋼要素の変更に失敗しました。要求された複数の鋼要素の変更に失敗しました。使用可能な場合は、[再起動]または[バグをレポート]をクリックします。」

RevitWorker を再起動し、キューに残っている操作を再開するには、[バックグラウンド処理]ダイアログの[再起動]ボタンをクリックします。

重要: