概要 - 鉄筋カプラー

鉄筋カプラーは、隣接する鉄筋を接合し、鉄筋コンクリート設計を省力化します。

接合される鉄筋の長さを変更することにより、カプラーと鉄筋の調整を行います。カプラーに接合される鉄筋には、カプラーとの接合の必要性に応じて、端部処理が適用されます。鉄筋のジオメトリは、カプラーとの接合部に合わせて短縮されます。

カプラー ファミリのジオメトリはカスタマイズ可能です。2D および 3D ビューで個別の表現を使用すれば、ほぼすべてのタイプのカプラーを作成および修正できます。タイプ パラメータによって、寸法、カプラーに接合される鉄筋のサイズ、および鉄筋に適用される端部処理を設定します。

断面図ビューでのカプラーの表示

鉄筋と同様に、カプラーでも以下のことができます。
  • 集計表への追加。
  • グループとアセンブリでの使用。
  • 各種ファイル形式への書き出し。
  • セット内の鉄筋への適用。
  • ユニークなカプラー番号の使用によるホスト パーティションへの割り当て。
  • ホストで前面に表示(ただし 3D ビューではカプラーは常にソリッドとして表示される)。
  • タグ付け。

カプラーの表示角度

カプラー ジオメトリは、[ビューに位置合わせ]オプションがオンの場合、2D ビューと同様の表示になるよう自動的に回転されます。またカプラーは、ビューに位置合わせされていて、断面(または任意のビュー)平面と鉄筋の方向の角度が 75 度を超えている場合には非表示になります。

3D ビューでは、カプラー ジオメトリは常に鉄筋の端部に位置合わせされます。カプラーを回転させる場合、これが既定の位置です。



フリー フォーム鉄筋セットの鉄筋の終端に位置合わせしたカプラーの例

ビューとの角度に関係なく、2D ビューでリアリスティックに表示するには、カプラー ファミリを編集し、[ビューに位置合わせ]オプションをオフにします。ファミリ内のソリッド ジオメトリがすべてのビューで表示されるように設定されていることを確認し、シンボル線分ジオメトリをすべて削除します。

ファミリ内のソリッド要素をすべてのビューで表示するには、ファミリを編集してソリッド要素を選択し、プロパティ パレット [表示/グラフィックスの上書き]で、[プロジェクトの平面図ビュー、断面図ビュー、立面図ビュー]オプションをオンにします。

ファミリの設定
  • [ビューに位置合わせ]をオンにする。
  • 2D ビュー用のシンボル線分を描画する。
  • 3D ビューのみでソリッド要素を表示する。
  • [ビューに位置合わせ]をオフにする。
  • ファミリからシンボル線分を削除する。
  • すべてのビューでソリッドの表示を有効にする。
平面図

断面図

左側のイメージでは、ビューとの角度が 75 度以下であるため、カプラーが表示されています。 右側のイメージのでは、ビューとの角度が 75 度を超えているため、カプラーが表示されていません。 カプラーは、ビューとの角度に関係なく表示されています。

2D ビューでは、カプラーが記号表現で表示されます。

鉄筋と断面図ビューの平面の間の角度。

すべてのビューで、カプラーがソリッド表現で表示されます。

ヒント: カプラーを使用してポストテンション アンカーをモデリングする場合は、カプラー ファミリの[ビューに位置合わせ]をオフにし、アンカーの完全な 3D ジオメトリをモデリングします。
平面図ビュー 断面 1 断面 2