モデル ファミリでのマスキング領域について

マスキング領域をモデル ファミリに追加するとき、いくつかのパラメータにより、マスキング領域の表示およびマスキング領域が作成される位置をコントロールできます。

モデル ファミリでのマスキング領域に対し、次のプロパティを指定することができます。

モデル ファミリでマスキング領域の描画位置をコントロールする

マスキング領域を描画する位置は、ファミリ内でスケッチされる位置と[前景で描画]パラメータの状態により決まります。マスキング領域を描画する位置を決定する際には、そのファミリと互いに影響し合うその他のファミリについて考慮することも重要です。次のシナリオでは、ファミリ例とそれらのマスキング領域の配置について示します。

注: [前景で描画]パラメータは、3D ファミリを作成、修正しているときに、ファミリ エディタでのみ使用できます。

シナリオ 1

次のイメージは、ともに参照レベルにマスキング領域(赤色の破線)がスケッチされている、椅子のファミリとテーブルのファミリを示しています 。最初のイメージでは、テーブルと椅子の両方で[前景で描画]パラメータがオンになっています。椅子の背もたれがテーブルより高いため、椅子がテーブルをマスクしています

次のイメージでは、マスキング領域がスケッチされた位置で描画されるよう、椅子の[前景で描画]パラメータがオフになっています。テーブルは[前景で描画]パラメータがオンのままです。したがって、テーブルが椅子をマスクします。このイメージでは はマスキング領域が描画される作業面を示しており、 はマスキング領域がスケッチされる作業面を示しています。

シナリオ 2

次のイメージは、同じ椅子のファミリとテーブルのファミリを示していますが、マスキング領域は異なる作業面にスケッチされています 。最初のイメージでは、テーブルと椅子の両方で[前景で描画]パラメータがオンになっています。ここでも、椅子の背もたれがテーブルより高いため、椅子がテーブルをマスクしています

次のイメージでは、[前景で描画]パラメータが、椅子ではオフ、テーブルではオンとなっています。したがって、テーブルが椅子をマスクします。

シナリオ 3

次のイメージでは、キャビネット ファミリとカウンター トップ ファミリを示します。目標は、カウンター トップがキャビネットの上面に配置されたときに、カウンター トップとキャビネットの両方が平面図ビューに表示されるようにすることです。どちらのファミリにもマスキング領域があります(赤色の破線で示すとおり )。目標を達成するには、カウンター トップ ファミリの[前景で描画]パラメータをクリアし、キャビネット ファミリの[前景で描画]パラメータを選択します。

注: マスキング領域をスケッチした後で、マスキング領域の作業面を変更することができます。「要素の作業面を変更する」を参照してください。

マスキング領域をモデル ファミリの 2D 要素に追加する

2D 要素(2D のトイレ設備など)のみを含むモデル ファミリを作成し、2D 要素にマスキング領域を適用する場合、マスキング領域が作成される Z 寸法を表す非表示の線分を含める必要があります。非表示の線分は、そのレベルより上に描かれ、マスキング領域がビュー内のその他の要素を隠さないよう、最小の長さ(1/8” など)にする必要があります。