[インタラクション] > [VRPN トラッキング]
トラッキング処理を切り替えます。外部トラッキング システムとの接続は、[インタラクション] > [トラッキング]で設定しておく必要があります。VRPN (Virtual-Reality Peripheral Network)経由でさまざまなトラッキング システムからデータを受信するために、VRED に外部トラッキング システムを接続します。VRPN は、多様なトラッキング システムにアクセスするためのオープン ソースの標準ライブラリです。VRPN を使用して、ヘッドトラッキング、オブジェクト トラッキング、フライスティックを使用したインタラクティブなナビゲーションなどによる、パワーウォールおよび CAVE の投影を設定します。サーバ、デバイス、それらの子を追加します。追加できる子のタイプは次のとおりです。
トラッキング モジュールの使用の詳細については、「 トラッキングを設定する 」を参照してください。
モジュールの左側で、サーバ、デバイス、およびそれらの子(ボディ、フライスティックなど)の間をナビゲートします。モジュールの右側に、選択した項目のプロパティを表示および編集します。
アイコン バー
トラッキング モジュールでよく使用されるコマンドのアイコンには、アイコン バーから簡単にアクセスできます。
[トラッキングを切り替え]: ハイライト表示されている場合はトラッキングを有効にし、トラッキングをアクティブにします。また、ハイライト表示されていない場合はトラッキングを無効にし、トラッキングを非アクティブにします。
[フリーズ]: トラッキングがアクティブなときに、受信する VRPN データの実行をブロックします。
[サーバを追加]: [設定ファイル]アトリビュートを使用して、追加された VRPN 設定ファイルへのパスが必要なサーバをオブジェクト リストに追加します。
[デバイスを追加]: オブジェクト リストにデバイスを追加します。
[ボディを追加]: 空間で位置と方向がある、ノードに位置合わせまたは接続することができる唯一のセンサーをオブジェクト リストに追加します。
ボディをノードに接続するタスクは重要です。このタスクを行うと、対応するセンサーから取得した値を使用してトランスフォーム ノード マトリックスが更新されます。
[フライスティックを追加]: 定義済みのボタンとアナログを持つボディのタイプを追加します。
[ボタンを追加]: 位置合わせをする必要のない一意の識別子とターゲットを持つトリガのボタン ソースをオブジェクト リストに追加します。
[アナログを追加]: ジョイスティックなどのポインティング デバイスの各移動軸をマッピングするためのアナログ ソースをオブジェクト リストにを追加します。
VRPN サーバの設定
[サーバ]セクションの右側にサーバの設定を表示するには、モジュールの左側でサーバを選択します。
サーバがまだ実行されていない場合は、その設定ファイルを指定して開始する必要があります。
[設定ファイル]: VRPN サーバの設定ファイル(*.cfg)へのパスを入力します。サンプル設定ファイルは、VRED のインストール フォルダ内にあります。右クリックして、[基本設定]で指定された既定の設定ファイルを使用します。
[ステータス]: 現在のサーバのステータスを示します。
[開始]/[停止]: 手動でサーバを開始または停止します。
デバイスの設定
[デバイス]セクションの右側にデバイスの設定を表示するには、モジュールの左側でデバイスを選択します。
[単位スケール]: トラッキング値は、通常はメートル単位で転送されます。[単位スケール]は、これを VRED 標準のミリメートルに変換します。既定値は1000 です。トラッキング システムが値をメートル単位で送信しない場合は、この値を調整する必要があります。
[座標系]: 3 つの定義済みのトラッキング座標系があります。
[軸の入れ替え]: さまざまな座標系に一致するように、軸を入れ替えます。
[投影原点]: グローバル トラッキング座標での投影の位置を指定します。これは主に頭部の投影に使用されます。
[回転オフセット]: さらに回転を追加する場合に使用します。
ボディの設定
すべてのデバイスに対して、1 つまたは複数のトラッカー ボディを定義できます。ボディは、トラッキング システムのセンサーを表します。リスト ビューの[センサー ID]列にボディの数値識別子を入力できます。
[ターゲット タイプ]: トラッキング値を VRED で使用する方法を定義します。
[ターゲット ノード]: ターゲット タイプが[カスタム ノード]に設定されている場合、値を送信するために設定されたターゲット ノード名を表示します。
[ユーザ]: ターゲット タイプが[頭部の投影]に設定されている場合、ドロップダウン メニューからボディのターゲット タイプを設定します。
[カメラ]: ターゲット タイプが HMD に設定されている場合にカメラを指定できます。このオプションは、名前によってトラッキング システムに格納されます。
[移動オフセット]: ローカル ボディ座標にさらに移動を追加します。
[回転オフセット]: さらに回転を追加します。
[カート トランスフォーム モード]: [ターゲット タイプ]が[カート]に設定されている場合に、カートがその値を取得するソースを指定します。有効なソースは以下のとおりです。
[カート ノード]: [カート トランスフォーム モード]が[ノード]に設定されている場合、これは使用するノードの名前を指定します。ノードが存在しない場合、この値は無視されます。
[ビューポイント]: [カート トランスフォーム モード]が[ビューポイント]に設定されている場合、これはトランスフォームの計算に使用するビューポイントの名前を指定します。ビューポイントが存在しない場合、この値は無視されます。
[カートの移動]: ターゲット タイプが[カスタム]に設定されている場合、カートが移動する場所を x、y、z で指定します。
[カート回転]: ターゲット タイプが[カスタム]に設定されている場合、カートが回転する場所を x、y、z で指定します。
[カメラに相対]: カメラの位置を基準としたオフセットです。
[デバイス オフセットを無視]: 最終位置と方向の計算に対して、デバイスからのオフセット値を無視します。
フライスティックの設定
フライスティックは、定義済みのボタンとアナログを持つボディのタイプです。これはナビゲーション デバイスとして機能し、仮想シーン内のユーザの位置と方向を変更するために使用します。[シーンを移動]と[ポイント フライ]という、2 つの異なるモードがあります。また、ボタンとアナログを定義し、Python スクリプトを使用して VRED の機能にそれらを接続することもできます。
[モード]: フライスティックのインタラクション モードを設定します。
[速度]: ポイント フライ モードでの移動の速度を調整します。
[移動オフセット]: ローカル ボディ座標にさらに移動を追加します。
[回転オフセット]: さらに回転を追加します。
[カメラに相対]: カメラの位置を基準としてデバイスから値をオフセットします。
[デバイス オフセットを無視]: 最終位置と方向の計算に対して、デバイスからのオフセット値を無視します。
[位置を表示]: フライスティックの位置をオレンジ色の立方体でハイライトします。
詳細設定
デバイス、ボディ、フライスティックの受信するトラッキング値を変更するためにマトリックスを作成します。これは他のすべての設定よりも優先されます。マトリックスを手動で変更するには、[編集]をクリックします。ボディとフライスティックについては、[位置合わせ]をクリックしてマトリックスを自動的に変更します。
[カスタム キャリブレーションを使用]: [位置合わせ]と[編集]ボタンを有効にします。
[位置合わせ]: センサーの現在の位置を参照として使用し、ボディとフライスティックのマトリックスを自動的に位置合わせします。
[編集]: マトリックス エディタを開きます。キャリブレーションマトリックスは、実際の空間を仮想空間に対応付ける計測マッピングです。
[移動をクリア]: マトリックス内のすべての移動(オフセット)をクリアします。
[回転を 90° にロック]: 回転角度のステップを 90 度単位でロックします。
トラブルシューティング
トラッキングを有効化しても何も起きない: 次のいずれかのオプションを選択できます。
VRPN サーバが起動していない: VREDClusterService プロセスが実行されていることを確認します。