バックアップおよび復元ウィザードの 2 番目の画面では、前の手順で選択したバックアップまたは復元のプロセスを続行できます。
Vault をバックアップする場合
バックアップおよび復元ウィザードの開始画面で[バックアップ]を選択した場合は、バックアップ データの保存場所を指定する画面が表示されます。Autodesk Vault Professional を実行している場合は、完全バックアップと差分バックアップのどちらを実行するか選択できます。
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注: 完全または差分バックアップ操作では、Backup History.txt という名前のログ ファイルが作成されます。このファイルには、最後の完全バックアップ以来作成されたすべてのバックアップが古い順に収められています。このログ ファイルは、バックアップが保管されているフォルダに置かれます。
- [完全バックアップ]または[差分バックアップ]を選択します。完全バックアップが実行されていない場合、差分バックアップは選択できません。
注: 差分バックアップおよび復元は、Autodesk Vault Professional で使用できます。
完全バックアップでは、選択した Vault のファイル保管場所およびデータベースにあるすべてのデータがバックアップされます。完全バックアップを実行します。
- 差分バックアップを初めて実行する前
- Vault またはライブラリが Autodesk Data Management Server に追加または削除された場合
- 変更が発生しなかった場合
差分バックアップでは、ファイル保管場所内の新規または変更されたファイルとユーザ アカウントの変更のみがバックアップされます。変更されていないファイルとライブラリは差分バックアップには含まれません。標準ライブラリは変更されないため、それらも差分バックアップには含まれません。
Autodesk Data Management Server へのアップグレード後、差分バックアップは完全バックアップが再び実行されるまで実行できません。
- バックアップ データを保管する場所を指定します。場所を参照するには、[...]をクリックし、ファイル ブラウザを使用してフォルダを指定します。差分バックアップ フォルダには、完全バックアップと同じ命名規則を使用して名前が付けられ、さらに _INCxx という文字列が付加されます。xx は差分番号を表します。
注: 差分バックアップの保管先フォルダは、完全バックアップを保管するフォルダと同じにする必要ありません。
- バックアップする Vault とライブラリを選択します。Vault またはライブラリを選択するには、[...]をクリックし、バックアップする Vault およびライブラリを選択します。[すべて選択/選択解除]チェックボックスを使用すると、バックアップ対象のすべての Vault およびライブラリをすばやく選択または選択解除できます。
注: このオプションは、Vault Professional で完全バックアップを選択する場合にのみ使用できます。
- [ファイル保管場所を検証]チェックボックスをオンにすると、データベース内に記録されているすべてのファイルを、ファイル保管場所のファイルと照合して検証します。この検証では、ファイルのチェックサムが使用され、それらのファイルが Vault にチェックインされたときのファイルと同一であるかがチェックされます。
注: [ファイル保管場所を検証]チェック ボックスは既定でオンです。ファイル保管場所の検証をスキップするオプションは、Autodesk Vault Professional でのみ使用できます。
- 作成後のアーカイブが正常であることを確認するには、[バックアップ ファイルを検証]チェック ボックスをオンにします。
- 既定では、標準コンテンツ センター ライブラリがバックアップ プロセスに含まれます。標準コンテンツ センター ライブラリをバックアップから除外するには、[標準コンテンツ センター ライブラリのバックアップ]チェック ボックスをオフにします。
- ファイルのバックアップを除外するには、[データベースをバックアップ]チェック ボックスをオンにします。
注: このオプションは、Vault Professional で完全バックアップを選択する場合にのみ使用できます。
- 既定では、複製する必要があるすべてのファイルが複製されてからバックアップが開始されます。これらのファイルの複製を待たずにバックアップを開始するには、[複製されていないファイルを無視する]チェック ボックスをオンにします。
注: このオプションは、[データベースのみをバックアップ]チェック ボックスがオンになっている場合は無効になります。
- [完了]をクリックします。
注: [データベースのバックアップ]オプションがオンになっている場合、または Vault とライブラリがすべて選択されていない場合は、完全バックアップは不完全であるため、差分バックアップのベースにすることはできません。
Vault を復元する場合
バックアップおよび復元ウィザードの開始画面で[復元]を選択した場合、復元する保存済み Vault データを指定する画面が表示されます。Autodesk Vault Professional を実行している場合は、完全復元と差分復元のどちらを実行するか選択できます。
注: 差分バックアップおよび復元が存在する Autodesk Data Management Server 上で作成されたバックアップは、差分バックアップおよび復元が存在しない Autodesk Data Management Server 上では復元できません。
注: この作業中、Vault データベースへのアクセスがブロックされます。データ管理クライアントは、この作業が完了するまでデータベースにアクセスできません。
- [完全復元]または[差分復元]を選択します。
注: 完全復元では、選択した Vault のすべてのデータ セットとファイル保管場所が上書きされます。
- データ セットとファイル保管場所を復元するバックアップ フォルダを選択します。
注: 差分バックアップは、時系列順でのみ復元できます。新しい差分バックアップを復元すると、古い差分バックアップは復元できなくなります。
- 完全復元を実行する場合、データベースを既定の場所に復元するか、または別の場所に復元するかを選択します。[復元場所の選択]を選択する場合は、次の作業を実行してください。
- データベースの復元先となるフォルダを指定します。
- ログ ファイルの復元先となるフォルダを指定します。
注: このオプションは、差分復元を実行するときは使用できません。
- 完全復元を実行する場合、ファイル保管場所を既定の場所に復元するか、または別の場所に復元するかを選択します。[復元場所の選択]を選択する場合は、ファイル保管場所の復元先となるフォルダを指定します。このオプションは、差分復元を実行するときは使用できません。
- 復元時に既存のファイル保管場所のファイルを使用する場合、[既存のファイル保管場所のファイルを使用]チェック ボックスをオンにして、正しいファイル保管場所をコピー先フォルダにコピーしたことを確認します。
- [ファイル保管場所を検証]チェックボックスをオンにすると、データベース内に記録されているすべてのファイルを、ファイル保管場所のファイルと照合して検証します。次のいずれかのオプションを選択します。
- 標準: 検証では、ファイルのチェックサムが使用され、それらのファイルが Vault にチェックインされたときのファイルと同一であるかがチェックされます。
- クイック: チェックサムは実行されず、予定のパスにファイルが存在するかどうかのみチェックされます。
注: [ファイル保管場所を検証]チェック ボックスは既定でオンです。ファイル保管場所の検証をスキップするオプションは、Autodesk Vault Professional でのみ使用できます。
- [完了]をクリックします。
Vault データは、サーバ コンソールを使用して復元するときに自動的にマイグレーションされます。コマンド ラインを使用してデータを復元する場合は、データを復元した後にそのデータのマイグレーションを行う必要があります。