接続ワークグループ

接続ワークグループを設定して、リモート サイトでの Microsoft SQL のパフォーマンスを高めます。

接続ワークグループの詳細

接続ワークグループがどのように機能するかを理解するには、複製を理解しておく必要があります。

複製

ワークグループ

システム要件

推奨事項

Windows ファイアウォールでポートを開く

接続ワークグループの概要

接続ワークグループとは、あるサイトから別のサイトに複製されたファイル ストアの設定であり、このファイル ストアは Microsoft SQL データベースで管理されます。一般的なワークグループ設定について、以下の図に示します。単一のワークグループにあるすべてのサイトで、同一の Microsoft SQL Server を共有します。

各サイトに独自のデータベース サーバを配置して SQL のパフォーマンスの向上を図るために、Vault は接続ワークグループを使用します。2 つの異なるサイトを持つワークグループと、単一のサイトを持つ 2 つ目のワークグループが接続されている様子を、以下の図に示します。

接続ワークグループの作成

接続ワークグループ環境をインストールする際には、次に示すように、各コンポーネントを適切な順番でインストールして設定する必要があります。

パブリッシャーの設定

  1. すべての情報の複製元となるコンピュータに MS SQL をインストールします。このコンピュータのことを「パブリッシャー」と呼びます。
  2. SQL をインストールしたら、 SQL Server Management Studio を介して SQL AutodeskVault Instance にログインします。最上位のサーバ名を右クリックして、プロパティを選択します。[接続]タブで、オプションの nocount が選択されていないことを確認します。
  3. パブリッシャーに Vault Server をインストールします。
  4. Vault Server のインストールが終わったら、Vault Server Console を開始します。
  5. Vault Server Console で、[ワークグループ]を右クリックし、[ワークグループの複製を有効にする]を選択します。
  6. 共有フォルダの UNC パスを入力します。例: ¥¥server¥share¥
  7. ユーザ ID を入力します。この ID は、複製用に設定されたユーザ アカウントで、共有フォルダへのフル アクセス権を持つものでなければなりません。入力後、[OK]をクリックします。
  8. サブスクライバ コンピュータ(複製されたデータのターゲット)に、パブリッシャーにインストールしたものと同じバージョンの SQL をインストールします。
    注: このインストールでは、あらかじめ設定しておいた AutodeskVault という名前のインスタンスと、パブリッシャーと同じパスワードを使用します。
  9. パブリッシャーで、もう一度 Vault Server Console で[ワークグループ]を右クリックし、[ワークグループを追加]を選択します。
  10. リモート ワークグループの適切な情報を入力します。

    複製ユーザ アカウントを作成した場合は、[リモート複製資格情報]でこれらの資格情報を使用します。

バックグラウンド プロセスで、リモート SQL サーバがサブスクライバとして設定され、パブリッシャーから KVM データベースが複製されます。設定が終わったセカンダリ サーバは、Console の[ワークグループ]ツリーに追加されます。
注: この操作を終えると、サブスクライバに Vault Server Console をインストールして Vault の複製を有効にすることができます。

ファイアウォールの設定

ファイアウォールの設定

ワークグループを追加する前に、ファイアウォールを介して SQL Server と Vault Server が通信できるようにしておく必要があります。これを行うには、SQL 実行ファイル sqlbrowser.exe および sqlserver.exe の例外を許可します。

Vault 複製の有効化

パブリッシャーの設定が完了したら、サブスクライバに Vault Server Console をインストールして Vault の複製を有効にすることができます。

注: サブスクライブする場所のネットワーク接続速度が遅い場合には、サーバをパブリッシャーと同じ場所に設定してからサーバを発送した方が便利です。異なる場所にサブスクライブ サーバを発送した場合は、ネットワークに再接続した際に複製が適切に行われるよう、14 日以上ネットワークから切断した状態にしないでください。
  1. サブスクライバに Autodesk Data Management Server をインストールして、同じ場所にインストールされているサブスクライバ SQL Server を指し示すようにします。
  2. パブリッシャーの ADMS Console で、[ワークグループ]を右クリックし、[複製を管理]を選択します。
  3. 複製する Vault を選択します。
  4. [>>]ボタンを使用して、複製するワークグループを[複製済み]列に移動します。
  5. サブスクライバで ADMS Console を開き、[Vault]ノードを展開します。
  6. 該当する Vault を右クリックし、[Vault を有効化]を選択して Vault を有効にします。
  7. プロンプトが表示されたら、適切なファイルの保存場所を選択します。

Vault の同期の頻度を示し、Vault が有効になったことを知らせる情報ダイアログ ボックスが開きます。

複製をテストする

  1. パブリッシャーのワークグループにファイルを追加します。
  2. ファイルをチェックアウトし、変更を加え、チェックインして戻します。
  3. サブスクライバ ワークグループに移動します。
  4. パブリッシャーで同じ手順を繰り返します。