シミュレーションを計算する

代理オブジェクトの動作を設定したら、シミュレーションを計算して代理オブジェクトのキーフレームを生成する必要があります。シミュレーションを計算するには、群集オブジェクトを選択し、[計算](Solve)ロールアウトの[計算](Solve)をクリックします。

シミュレーションをできるだけ迅速に生成するために、3ds Max は代理オブジェクトのキーをソリューション実行に保存します。これにより、ソリューションが終了してユーザに制御が戻るまでの間に一時停止が発生します。また、代理オブジェクトにリンクされたオブジェクトは、シミュレーション中は非表示になります。

ほとんどの場合、適切なシミュレーションを作成するには、何度か計算する必要があります。計算が終了したら、アニメーションを確認します。動作または代理オブジェクトのパラメータを必要に応じて訂正し、計算を再度実行します。

キーフレームまたは画面の更新頻度を減らすと、計算の速度が向上します。また、一度に 1 つのフレームの計算結果を表示すれば、問題が発生した場所を特定しやすくなります。

手順

シミュレーションを計算するには:

  1. 群集ヘルパー、代理オブジェクト、および動作を使用して、群集シミュレーションを設定します。動作を割り当てるを参照してください。
  2. 群集ヘルパーを 選択します。
  3. [修正](Modify)パネルの[計算](Solve)ロールアウトで、[計算を開始](Start Solve)および[計算を終了](End Solve)パラメータを設定して、計算の開始および終了フレームを設定します。
  4. [計算](Solve)ボタンをクリックします。
    ヒント: [計算](Solve)ボタンのキーボード ショートカットを使用するには、[キーボード ショートカットの切り換え](Keyboard Shortcut Override Toggle)をオンにしてから S キーを押して、計算を実行します。

    計算には数分間かかります。画面下部の進行状況バーに、計算処理の状態が表示されます。

計算時間を短縮するには:

  1. [N 番目のキーごとに保存](Save every Nth Key)で、[位置](Positions)および[回転](Rotations)パラメータを大きい数値(5 など)に設定します。

    シミュレーションによって設定される代理オブジェクトのキーフレームが、すべてのフレームではなく 5 フレームごとになります。

  2. [計算](Solve)ロールアウト [計算しながら表示](Display During Solve)領域 [周期](Frequency)設定に、100 などの大きい値を設定します。

    新しい代理オブジェクトが配置されたときの表示の更新が、100 フレームごとに実行されます。

シミュレーションの問題を解決するには:

    群集シミュレーションでは、アニメーションの一部に他のフレームと異なる固有の問題が発生することは珍しくありません。シミュレーションで問題が発生した場合は、[フレーム毎に計算](Step Solve)を使用してシミュレーションの一部を分析します。

  1. 計算を開始するフレームにタイム スライダをドラッグします(一度に 1 フレームずつ)。
  2. [フレーム毎に計算](Step Solve)をクリックします。

    [フレーム毎に計算](Step Solve)ボタンのキーボード ショートカットを使用するには、[キーボード ショートカットの切り換え](Keyboard Shortcut Override Toggle)をオンにしてから T キーを押して、フレーム毎の計算を行います。

    任意のフレームから開始できます。拡大して、不適切な動作をしている代理オブジェクトのベクトルを調べます。

  3. スペースバー を押して、フレームごとにシミュレーションを計算します。
  4. Esc を押すと、[フレーム毎に計算](Step Solve)モードが終了します。