[キャッシュ](Caching)パネル

ユーザ キャッシュは、計算された流体シミュレーションをファイルとしてフレームごとにディスクに保存します。シミュレーションでは、シミュレーションを再計算する代わりにフレームごとにキャッシュ ファイルを読み取ります。[キャッシュ](Caching)パネルでパラメータを設定することができます。

[キャッシュ設定](Cache Settings)ロールアウト

[キャッシュ ディレクトリの設定](Cache Directory Settings)領域

ソルバ パスのオーバーライド(Solver Path Override)
シミュレーション キャッシュ ファイルをソルバ単位で保存するためのファイル パスを上書きして、直接パスを指定できるようにします。この設定では、トークン システムは無視されます。
[プロジェクト フォルダを使用](Use Project Folders)
プロジェクト フォルダをシミュレーションのルート ディレクトリとしてを設定します。
ヒント: 複数のユーザがシミュレーションを使用している場合は、全員がアクセスできるようにパスを設定することができます。
[ルートのシミュレーション ディレクトリ](Root Simulation Directory)
ルート シミュレーションを保存するディレクトリを指定します。

[キャッシュ出力ファイルのパターン](Cache Output File Pattern)領域

[ファイル パターン](File Pattern)フィールド
一連のトークンを使用して出力キャッシュファイルに名前を付けるパターンを定義します。
トークン...(Tokens...)
[キャッシュ出力ファイルのパターン](Cache Output File Pattern)フィールドの末尾に追加する、サポートされているトークンのリストを表示します。サポートされているトークンは次のとおりです。
  • プロジェクト名
  • オブジェクト名
  • ソルバの名前
  • フレーム範囲
  • シーン名
  • フレーム レート

パターン文字列の任意の場所をクリックし、そこに追加するトークンを選択します。フィールドを右クリックして、[切り取り](Cut)、[コピー](Copy)、[貼り付け](Paste)、[元に戻す](Undo)、[やり直し](Redo)などのオプションにアクセスできます。

最終パス(Final Path)
選択したトークンから作成された最終パスを表示します。

[追加の書き出しオプション](Additional Export Options)領域

PRT ファイルの書き出し(Export PRT Files)
3D モデリング情報およびチャネル データを含む PRT ファイルをグローバル形式で書き出します。このオプションを有効にすると、液体と泡のコンポーネントをシミュレートするときに PRT ファイルが生成され、Liquid_PRT および Foam_PRT というフォルダ内の同じキャッシュ出力パスに配置されます。

既定では、PRT ファイルには位置(Position)、速度(Velocity)、密度(Density)、および渦度(Vorticity)のチャネル情報が含まれています。PRT エクスポートには編集可能な .ini ファイル オプションがあり、「Fluids」の下の 3dsmax.ini にリストされています。

ファイル オプションは次のとおりです。

  • PRTFileVersion=1 (.prt バージョン 1 ファイル)
  • PRTFileVersion=2 (.prt バージョン 1.1 ファイル) (既定)
  • 密度チャネルの書き出しを設定します。既定は 1 (はい)です。
    • PRTDensity=0
    • PRTDensity=1
  • 次のスイッチは、流体シミュレーションから PRT ファイルに個々のチャネルを書き出すかどうかを決定します(1 = はい、0 = いいえ)。
    • PRTPosition
    • PRTDensity
    • PRTVelocity
    • PRTVorticity
    • PRTID
    • PRTAge
    • PRTAirDistance
    • PRTChurn
    • PRTCurvature
    • PRTDroplet
    • PRTExpansionRate
    • PRTStictionStrength
    • PRTStictionBandwidth
    • PRTUV
  • 次のスイッチは、流体チャネル名のユーザ定義オーバーライドを指定します。一部のサードパーティ製ソフトウェアでは、.PRT ファイルに保存されているチャネルに特定の名前を要求します。これらのオプションでは、特定のチャネルの名前を指定できます(PRTVelocityName=Speed など)。
    • PRTPositionName
    • PRTDensityName
    • PRTVelocityName
    • PRTVorticityName
    • PRTIDName
    • PRTAgeName
    • PRTAirDistanceName
    • PRTChurnName
    • PRTCurvatureName
    • PRTDropletName
    • PRTExpansionRateName
    • PRTStictionStrengthName
    • PRTStictionBandwidthName
    • PRTUVName
  • 流体パーティクル ID 値のデータ形式を指定します。
    • PRTIDFormat=xxx

    xxx の許容値: 32 (32 ビット符号なし)、64 (64 ビット符号なし)、32S (32 ビット符号付き)、および 64S (64 ビット符号付き)

  • 流体パーティクル UV データのデータ形式を指定します。
    • PRTUVFormat=x

    x の許容値: 2 (2 つのコンポーネント(UV))または 3 (3 つのコンポーネント(UVW))

  • シミュレーション時にのソフトロック タイムスライダ機能のオプションを設定します。

    • SoftTimeLock=0 (オフ)
    • SoftTimeLock=1 (オン)
  • [時間が変更されたときにソフト ロックを無効化](Disable Soft Lock on Time Change)機能のオプションを設定します。
    • SoftTimeLockChangeDisable=0 (オフ)
    • SoftTimeLockChangeDisable=1 (オン)

[キャッシュ情報を表示](Display Cache Info)領域

[現在の表示キャッシュの使用量](Current Display Cache Usage)
シミュレーションを表示するための現在のキャッシュ使用量を表示します。
[キャッシュのクリア](Clear Cache)
メモリからビューポート キャッシュをクリアします。
[表示キャッシュの制限(GB)](Display Cache Limit (GB))
有効にすると、シミュレーションのビューポート キャッシュに割り当てられるメモリの量を設定します。無効にすると、一度に 1 つのフレームのみがキャッシュされます。 [表示キャッシュの制限](Display Cache Limit)の設定を変更すると、大量のメモリを必要とする大規模シミュレーションの操作中に、特に役立つことがあります。