概要 - 座標寸法を記入する(VBA/ActiveX)

座標(または基準線)寸法は、起点からフィーチャ(部品の穴など)までの水平および垂直距離を示します。

これらの寸法は、データムからフィーチャまでの正確なオフセットを管理することで、誤差の累積を防ぎます。



座標寸法は、X 座標または Y 座標、および引出線で構成されます。X 基準の座標寸法は、データムからフィーチャまでの距離を X 軸に沿って計測したものです。Y 基準の座標寸法は、データムからフィーチャまでの距離を Y 軸に沿って計測したものです。AutoCAD は、現在の UCS の原点を使用して、計測する座標を決定します。座標の絶対値が使用されます。

寸法値は、現在の寸法スタイルで定義された寸法値の方向に関係なく、座標寸法の引出線に沿って表示されます。既定の寸法値を使用するか、自分で寸法値を定義することができます。

座標寸法を作成するには、AddDimOrdinate メソッドを使用します。このメソッドでは、入力として、寸法を示す点を指定する座標(A)、引出線の終点を指定する座標(B)、および座標寸法が X 基準か Y 基準かをコントロールする整数値の 3 つの値を指定する必要があります。整数値の代わりに、ブール値を使用して、使用する基準をコントロールすることもできます。ブール値フラグに TRUE を指定した場合は、X 基準の座標寸法が記入されます。FALSE を指定した場合は、Y 基準の座標寸法が記入されます。

座標寸法を記入する

次の例は、モデル空間に座標寸法を記入します。

Sub Ch5_CreatingOrdinateDimension()
    Dim dimObj As AcadDimOrdinate
    Dim definingPoint(0 To 2) As Double
    Dim leaderEndPoint(0 To 2) As Double
    Dim useXAxis As Boolean

    ' Define the dimension
    definingPoint(0) = 5
    definingPoint(1) = 7
    definingPoint(2) = 0
    leaderEndPoint(0) = 10
    leaderEndPoint(1) = 7
    leaderEndPoint(2) = 0
    useXAxis = True

    ' Create an ordinate dimension in model space
    Set dimObj = ThisDrawing.ModelSpace. _
                 AddDimOrdinate(definingPoint, _
                 leaderEndPoint, useXAxis)
    ZoomAll
End Sub