概要 - 半径寸法を記入する(VBA/ActiveX)

半径寸法は、円および円弧の半径または直径を示します。半径寸法を作成するには、AddDimRadial メソッドを使用します。

さまざまな種類の半径寸法が、次の値を基に記入されます。円または円弧のサイズ、TextPosition プロパティ、寸法記入システム変数 DIMUPT[寸法値位置指定]、DIMTOFL[寸法線内側記入]、DIMFIT[寸法値フィット]、DIMTIH[補助線内水平]、DIMTOH[補助線外水平]、DIMJUST[寸法値水平位置]、DIMTAD[寸法線上記入]。(システム変数は、GetVariable および SetVariable メソッドを使用して、値の取得または設定が可能です)。

寸法線の角度が水平より 15 度を超えている場合、および寸法線が円または円弧の外側にある場合には、寸法値を水平に表示するため、ランディングまたはドッグレッグと呼ばれるフックラインが描かれます。フック ラインは、次の 2 つの図のように、矢印 1 つ分の長さで、寸法値の側に描かれます。





半径寸法を記入するには、AddDimRadial または AddDimDiametric メソッドを使用します。これらのメソッドでは、円または円弧の中心座標、引出線の座標、引出線の長さという 3 つの値を入力する必要があります。

これらのメソッドは、ChordPoint から、注釈文字に対して水平のフックラインが描画される位置まで(フックラインが必要でない場合は停止位置まで)の距離として、LeaderLength パラメータを使用します。

半径寸法を記入する

次の例は、モデル空間に半径寸法を記入します。

Sub Ch5_CreateRadialDimension()
    Dim dimObj As AcadDimRadial
    Dim center(0 To 2) As Double
    Dim chordPoint(0 To 2) As Double
    Dim leaderLen As Integer

    ' Define the dimension
    center(0) = 0
    center(1) = 0
    center(2) = 0
    chordPoint(0) = 5
    chordPoint(1) = 5
    chordPoint(2) = 0
    leaderLen = 5

    ' Create the radial dimension in model space
    Set dimObj = ThisDrawing.ModelSpace. _
 AddDimRadial(center, chordPoint, leaderLen)
    ZoomAll
End Sub
注: LeaderLength 設定は、寸法記入時(かつ、寸法が既定の寸法値位置を使用するように設定した場合)にのみ使用されます。寸法を最初に閉じた後は、LeaderLength の値を変更しても寸法の表示は変更されません。ただし、新しい設定は保存され、DXF、LISP、ARX のアプリケーションでは変更が表示されます。