図面レイアウトを、プリンタ、プロッタ、またはファイルに出力します。各レイアウトの印刷設定を保存および呼び出すことができます。
以前は、文字はプリンタで印刷し、図面は プロッタで出力していました。現在では、プリンタとプロッタの区別なく印刷出力できるので、このガイドでは、プリンタとプロッタという言葉を特に区別せずに使用しています。
図面を出力する[印刷]コマンドには、クイック アクセス ツールバーからアクセスできます。
[印刷]ダイアログ ボックスの一部のオプションを非表示にするか、すべてのオプションを表示するかをコントロールするには、[その他のオプション]ボタンをクリックします。
すべてのオプションを表示すると、多くの設定やオプションが使用できるようになります。
印刷の設定作業が簡単になるように、このような設定の集まりを保存し、名前で呼び出すことができます。これを「ページ設定」と呼んでいます。ページ設定を使用することで、異なるプリンタでの印刷、グレースケールでの印刷、図面からの PDF ファイルの作成などに必要な設定を格納することができます。
[ページ設定管理]ダイアログ ボックスを開くには、[モデル]タブまたはレイアウト タブを右クリックし、[ページ設定管理]を選択して開きます。PAGESETUP[ページ設定]コマンドでも開くことができます。
図面のレイアウト タブそれぞれに、ページ設定を関連付けることができます。これは、複数の出力デバイスまたは出力形式を使用するとき、または同じ図面にシート サイズが異なる複数のレイアウトがある場合に便利です。
新しいページ設定を作成するには、[新規作成]をクリックして新しいページ設定の名前を入力し、[OK]をクリックします。次に示す[ページ設定]ダイアログ ボックスは、[印刷]ダイアログ ボックスと似ています。保存するオプションと設定をすべて選択します。
印刷する場合、[印刷]ダイアログ ボックスでページ設定の名前を指定するだけで、その印刷設定のすべてが呼び出されます。次の図では、[印刷]ダイアログ ボックスは、プロッタではなく DWF (Design Web Format)ファイルへの出力用である[Hitchhiker]ページ設定を使用するように設定されています。
次の例は、PDF ファイルを作成するためのページ設定の作成方法を示しています。
[プリンタ/プロッタ]ドロップダウン リストから、[AutoCAD PDF (General Documentation).pc3] を選択します。
次に、使用するサイズと尺度オプションを選択します。
印刷スタイル テーブルは、色の処理に関する情報を提供します。モニタでは適切に表示されている色が、PDF ファイルや印刷に適しているとは限りません。たとえば、図面はカラーで作成しても、モノクロで出力したい場合もあります。ここで、モノクロ出力を指定する方法を説明します。
結果のプレビュー ウィンドウには、[印刷]や[プレビュー ウィンドウを閉じる]などのコントロールを含むツールバーが表示されます。
印刷の設定が希望どおりになったら、"PDF-monochrome" のように設定内容を説明するような名前でページ設定を保存します。 その後は、PDF ファイルに出力するたびに、[印刷]をクリックし、[PDF-monochrome]ページ設定を選択し、[OK]をクリックするだけで済みます。
最小限のコマンドを使用した AutoCAD の基本の学習はこれで終了です。この後は、学習したことを実践し、必要に応じて関連する章を復習し、徐々にコマンドのコレクションを増やしてください。追加情報は、次の方法で入手できます。
生産性の向上とご成功をお祈り申し上げます。