現在の図面内から参照図面を編集するには、 「作業セット」を使用して、現在の図面に属するオブジェクトではなく、参照図面またはブロック定義に属するオブジェクトを識別します。
インプレイス参照編集中に、作業セットにオブジェクトを追加したり、作業セットからオブジェクトを除外することができます。インプレイス参照編集中に、新しいオブジェクトを作成すると、そのオブジェクトは作業セットにほとんどの場合必ず自動的に追加されます。作業セットにないオブジェクトは、図面内で暗く表示されます。
作業セット以外のオブジェクトが変更されたために新しいオブジェクトが作成されても、その新しいオブジェクトは作業セットには追加されません。たとえば、図面に、作業セットの一部でない 2 本の線分が含まれているとします。FILLET[フィレット]コマンドを使用してその線分を編集すると、2 本の線分の間には新しい円弧が作成されます。その円弧は作業セットには追加されません。
参照オブジェクトが作業セットの一部の場合、そのオブジェクトが参照ファイル内でロック画層上に作成されていても、そのオブジェクトを選択して編集することができます。オブジェクトの画層をロック解除し、オブジェクトを変更することができます。オブジェクトに対する変更は保存できますが、画層の状態は、ロックまたはロック解除されても、参照ファイル内では同じままです。
作業セットから除外したオブジェクトは、変更を保存すると、ホスト図面に追加され、参照からは削除されます。作業セットに追加したオブジェクトは、変更を保存すると、ホスト図面から削除され、参照に保管されます。
インプレイス編集する参照を選択すると、[参照エディタ]バイザーが表示されます。バイザーのボタン([作業セットに追加]、[作業セットから除去]、[変更を破棄]、[保存])は、インプレイス参照編集中のみアクティブです。バイザーは、参照に対する変更を保存または破棄すると自動的に閉じられます。