既存のオブジェクトや囲まれた領域をハッチング パターン、単一色、グラデーションで塗り潰したり、新しい境界を作成してオブジェクトをハッチングできます。
次の中から選択します。
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定義済みハッチング パターン:70 を超える ANSI、ISO などの業界標準のハッチング パターンから選択するか、他社が提供するハッチング パターン ライブラリを追加します。
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ユーザ定義のハッチング パターン:現在の線種に基づき、指定した間隔、角度、色、その他のプロパティを使用して、独自のハッチング パターンを定義します。
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カスタム ハッチング パターン:ハッチング パターンは、acad.pat および acadiso.pat (AutoCAD LT の場合は、acadlt.pat および acadltiso.pat)ファイルに定義されています。これらのファイルにカスタム ハッチング パターン定義を追加できます。
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ソリッド塗り潰し:領域を単色で塗り潰します。
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グラデーション塗り潰し:囲まれた領域を色のグラデーションで塗り潰します。グラデーションは、「明るい色」(白を混ぜ合わせた色)、「暗い色」(黒を混ぜ合わせた色)、または 2 色の滑らかな変化として表示できます。
グラデーションを使用すると、円柱や球などの形状に見えるように色を組み合わせることができます。
ハッチング境界と自動調整
次の図では、コンクリートの部分のハッチングは境界で囲まれていますが、土の部分のハッチングには境界がありません。
既定では、境界のあるハッチングは「自動調整」されます。つまり、ハッチング オブジェクトはハッチング境界オブジェクトに関連付けられており、境界オブジェクトを変更すると、その変更が自動的にハッチングに適用されます。
非自動調整ハッチングは、元の境界を変更しても更新されません。
ハッチングの自動調整は既定ではオンで、システム変数 HPASSOC によってコントロールされます。ハッチングの自動調整は、[オプション]パレット、[プロパティ]パレット、または[ハッチング編集]ダイアログ ボックスの[自動調整]ボタンを使用してを変更することができます。
注: システム変数 OSOPTIONS は、ハッチング オブジェクトでのオブジェクト スナップの動作をコントロールします。
現在の画層の優先設定
既定では、すべての新しいオブジェクトは現在の画層に作成されます。新しいハッチング オブジェクトの場合、システム変数 HPLAYER で画層を指定することにより、現在の画層とは異なる既定の画層を指定できます。