概要 - 文字スタイル

現在の文字スタイルにより、フォント、サイズ、傾斜角度、方向、その他の文字特性が設定されます。別の文字スタイルを使用して文字を入力する場合は、別の文字スタイルを現在の文字スタイルにできます。次の表に、文字スタイル STANDARD の設定を示します。

文字スタイルの設定内容

設定

既定値

説明

スタイル名

STANDARD

スタイル名は 255 文字以内

フォント名

txt.shx

フォント(字体)に関する情報が保存されているファイル

ビッグフォント

/アジア文字セット

なし

漢字など、ASCII 以外の文字セットに使用する特殊なシェイプ定義

高さ

0

文字の高さ

幅係数

1

文字幅の圧縮/拡大

傾斜角度

0

文字の傾斜

左右反転

なし

文字の左右を反転

上下反転

なし

文字の上下を反転

縦書き

なし

縦書き文字または横書き文字

現在の文字スタイルの設定が、コマンドのプロンプトに表示されます。現在の文字スタイルを使用したり修正することも、新しい文字スタイルを作成してロードすることもできます。新しい文字スタイルを作成した後に、特性を修正したり、スタイル名を変更したり、不要になった時点で削除することができます。

文字スタイルを作成、修正する

既定の文字スタイル STANDARD 以外に、実際に使用する文字スタイルを作成する必要があります。

文字スタイル名は 255 文字以内で指定できます。名前には、文字、数字に加え、ドル記号($)、アンダースコア(_)、ハイフン(-)などの特殊文字を使用できます。文字スタイル名を入力しないと、スタイル n という名前が自動的に割り当てられます。ここで、n は 1 から始まる連続番号です。

特定のスタイルの設定がマルチ テキストと 1 行文字に与える影響は異なります。たとえば、[上下反転]オプションと[左右反転]オプションは、マルチ テキスト オブジェクトには影響しません。[幅係数]と[傾斜角度]を変更しても、1 行文字には影響しません。

既存の文字スタイルの名前を変更すると、古い名前を使用している文字で新しい文字スタイル名が使用されるようになります。

文字スタイルを変更する

マルチ テキスト オブジェクトの文字スタイルを変更すると、更新された設定がオブジェクト全体に適用され、個々に設定された文字の書式が保持されなくなることもあります。次の表は、文字スタイルの変更が各文字の書式に与える影響を示しています。

書式

スタイル変更の結果

太字

影響しない

影響する

フォント

影響しない

高さ

影響しない

斜体

影響しない

スタック

影響する

下線

影響する

異尺度対応文字スタイル

異尺度対応文字は、図面内の注記とラベルに使用できます。異尺度対応文字は異尺度対応の文字スタイルを使用することによって作成します。これにより、用紙上の文字の高さが設定されます。