概要 - ブロックおよび外部参照内のコンテキスト依存フィールド

いくつかのフィールドはコンテキストに依存しています。つまり、存在している空間やレイアウトによって値が異なります。たとえば、各レイアウトには異なるページ設定がアタッチされていることがあるため、[印刷方向]フィールドに表示される値は、同じ図面でもレイアウトが異なれば異なる可能性があります。

コンテキスト依存フィールドの一覧

現在のレイアウトのカテゴリ

現在のレイアウトのタイトル

現在のレイアウトのカスタマイズ

デバイス名

現在のレイアウトの説明

ページ設定名

現在のレイアウトグループ

用紙サイズ

現在のレイアウトの発行目的

印刷日

現在のレイアウト番号

印刷方向

現在のレイアウト番号とタイトル

印刷尺度

現在のレイアウトの改訂日

印刷スタイルテーブル

現在のレイアウトの改訂番号

注: [ブロックのプレースホルダ]および[ハイパーリンク]フィールドは、AutoCAD 2014 では使用できません。これらのフィールドを含む AutoCAD で作成された図面を開くことはできますが、キャッシュされた値が表示されます。

旧バージョンとの互換性を保つため、ブロックや外部参照コンテキスト依存フィールドは、図面に挿入しても更新されません。代わりに、フィールドには最後にキャッシュされた値が表示されます。そのため、タイトル ブロックなどのように、ブロック内にコンテキスト依存フィールドを使用する場合は、フィールドを属性として挿入する必要があります。たとえば、タイトル ブロックの属性で[現在のレイアウト番号]フィールドを使用できます。タイトル ブロックを挿入すると、フィールドには、そのタイトル ブロックが挿入されたレイアウトの番号が表示されます。

フィールドの多くはコンテキストに依存していないため、ブロックや外部参照において更新されます。外部参照のフィールドはソースの外部参照ではなく、ホスト ファイルに基づいて更新されます。こうしたフィールドは属性として指定する必要はありません。たとえば、プロジェクト内のあるレイアウトの番号を表示するフィールドで、そのレイアウト番号が変更されると更新されるフィールドは、プロジェクトのプロパティです。フィールドを作成するときは、[プロジェクト]フィールドの名前を選択し、そのプロジェクトとプロジェクト ナビゲーション ツリーに含めるレイアウトを選択してから、表示するフィールド値の[レイアウト番号]のプロパティを選択します。このフィールドには、フィールドをブロックに配置し、別の図面に挿入した場合でも、そのレイアウトのレイアウト番号が表示されます。レイアウトをプロジェクトから削除すると、レイアウト番号がなくなり、フィールドは無効となって、シャープ記号が表示されます。

一部のプロジェクト フィールドは、プレースホルダとして挿入できます。たとえば、独自の吹き出しブロックとラベル ブロックを作成するとき、[現在のレイアウト番号]フィールドをプレースホルダとして挿入できます。その後、[プロジェクト マネージャ]からブロックを挿入すると、フィールドに図面のレイアウト番号が表示されます。

旧リリースとの互換性

フィールドを含む図面を AutoCAD 2004 以前で開いた場合、フィールドは更新されません。開く前に図面に最後に表示された値が表示されます。フィールドに変更を加えていなければ、フィールドをサポートしているリリースで開き直すと、正常に更新されます。