アクティビティ インサイト

アクティビティ インサイトは、図面アクティビティを追跡し、AutoCAD で図面を開いているときに、それらのアクティビティをパレットに表示します。

このパレットから、自分の図面が他の図面で参照されているかどうか、最後にパブリッシュされたのはいつか、いつ、誰が編集したかなどを確認できます。コラボレーションを向上させるには、図面ファイルを共有の場所に保存します。

注: このビデオには、英語の音声とローカライズされた字幕が含まれています。

ダウンロード: 次のセクションの演習で使用するサンプル ファイル

アクティビティの場所を設定する

最初に、図面アクティビティの共通の場所を定義する必要があります。これは、社内ネットワークまたはクラウド ストレージの場所に配置する必要があります。

注: ACCDocs 図面では、すべてのアクティビティが Autodesk Docs に自動的に保存されるため、この手順は必要ありません。
  1. AutoCAD を起動します。
  2. 新しい図面を開始します。
  3. [アクティビティ インサイト]パレットが開いていない場合は、[表示]タブ > [履歴]パネル > [アクティビティ インサイト]をクリックします。 検索
  4. [アクティビティ インサイト]パレットで[場所]をクリックします。
  5. 図面アクティビティを追跡するために共有メンバーと共有する場所を参照して選択します。

    この例では、内部ネットワーク ドライブが Z: にマッピングされており、その下に共有の場所として選択する Common フォルダがあります。

  6. [開く]をクリックします。
  7. 注: [アクティビティ インサイト]パレットで[場所]を使用できない場合は、次の操作を行います。
    1. アプリケーション ボタン > [オプション]をクリックします。
    2. [ファイル]タブで、[アクティビティ インサイト の場所]の左側のプラス記号(+)をクリックしてノードを展開します。
    3. 現在のファイル パスを選択し、[参照]をクリックして、共有の場所を選択します。
    4. [OK]をクリックします。
    注: 後でアクティビティの場所を変更すると、図面アクティビティが失われる可能性があります。

    すべての共有メンバーが[アクティビティ インサイト]に同じ場所を設定すると、すべての図面アクティビティがその場所に書き込まれ、そこから読み取られます。

重要: 現在、AutoCAD LT では、[アクティビティ インサイト]パレットのバージョン アクティビティのみが表示されます。OneDrive、Box、Dropbox、Google Drive に保存された図面に関するすべてのアクティビティが記録されます。バージョン アクティビティ外の、Autodesk Docs に保存された図面に関するアクティビティは記録されません。すべての図面アクティビティを記録するには、AutoCAD LT を使用している共有メンバーを同じ共有場所に設定する必要があります。

図面アクティビティ

それでは、図面に対するどのようなアクティビティが表示されるでしょうか。いくつかのコマンドを試し、[アクティビティ インサイト]パレットに何が表示されるのかを確認してみましょう。次の演習では、独自の図面を使用することも、サンプル図面をダウンロードすることもできます。

注: アクティビティは、パレットが閉じていても記録されます。次にパレットを開いたときに、すべてのアクティビティが表示されます。
  1. A-01.dwg または独自の図面を開きます。
  2. [印刷]をクリックし、プロッタまたは PDF 出力デバイスを選択して、[OK]をクリックします。 検索

    パブリッシュ アクティビティがパレットに表示されます。

    注: 具体的なパブリッシュ アクティビティは、選択したデバイスまたは出力によって異なります。
  3. [名前削除]をクリックし、[すべての項目]を選択して、[すべて名前削除]をクリックします。 検索

    名前削除アクティビティがパレットに表示されます。

  4. いくつかのジオメトリ(円や線分など)を描画します。
  5. 図面を保存します。
    保存アクティビティがパレットに表示されます。

    注: 一部のアクティビティは、図面を保存するまでパレットに表示されません。

図面参照

図面に DWG 参照(外部参照)をアタッチすると、アクティビティとして記録されます。これは、図面参照を管理する際に非常に役立ちます。

  1. 新しい図面を開始します。
  2. 図面を xref_test1.dwg という名前で保存します。

    外部参照図面には、ダウンロードしたサンプル図面 Wall Base.dwg を使用します。

  3. [挿入]タブ > [参照]パネル > [アタッチ]をクリックします。 検索
  4. [ファイルの種類]が[図面(*.dwg)]に設定されていることを確認し、Wall Base.dwg を参照して選択します。[開く]をクリックします。

  5. 次の図に示す設定を使用し、[外部参照アタッチ]ダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。

  6. 図面を保存します。

    [DWG が参照されました]アクティビティがパレットに追加されます。

  7. アクティビティをクリックして詳細を確認します。

  8. [表示]タブ > [パレット]パネル > [外部参照]をクリックします。 検索
  9. [外部参照]パレットで、Wall Base 参照を選択するか、アタッチした図面ファイルを選択します。
  10. 右クリックし、[開く]を選択します。

    図面が開き、その図面のアクティビティが[アクティビティ インサイト]パレットに表示されます。

  11. [他の DWG によって参照されました]アクティビティをクリックして、詳細を表示します。

    次に、同じ図面を 2 番目の図面にアタッチして、これがどのように役立つかを確認します。

  12. 新しい図面を開始し、それを xref_test2.dwg という名前で保存します。
  13. 前の手順と同様に、同じ図面を外部参照としてアタッチします。
  14. 参照図面(この例では Wall Base.dwg)に切り替えます。

    図面を開くと、開いた図面を参照している各図面のアクティビティが表示されます。

注: アクティビティ インサイトがすべての共有メンバーのアクティビティを追跡するようになると、特定の図面に変更を加える前に、どの図面がその図面を参照しているかを簡単に確認できます。

必要に応じて、Wall Base.dwg をアタッチ解除またはバインドし、図面に対してどのようなアクティビティが記録されるかを確認します。

アクティビティ フィルタ

図面に多数のアクティビティが記録されたら、パレット上のアクティビティをフィルタして、図面のアクティビティのサブセットを表示することができます。たとえば、特定の時間範囲内のアクティビティ、自分のアクティビティのみ、または特定のタイプのアクティビティを表示することができます。

アクティビティ タイプ別

  1. アクティビティ フィルタ ドロップダウン メニューをクリックします。

    アクティビティ フィルタ メニューには、現在の図面のアクティビティのみが含まれます。

  2. 表示するアクティビティの各タイプを選択します。

    アクティビティのタイプをクリックするたびに、オンとオフが切り替わります。

  3. すべてのタイプのアクティビティを表示するには、[すべてのアクティビティ]を選択します。
注: AutoCAD LT は現在、パレット内のバージョン アクティビティのみを記録します。他のアクティビティは記録されますが、パレットには表示されません。

ユーザ別

  1. ユーザ フィルタ ドロップダウン メニューをクリックします。

    ユーザ フィルタ メニューには、現在の図面に対してアクティビティを実行したユーザのみが含まれます。

  2. 各ユーザの名前を選択して、アクティビティを表示します。

    ユーザ名をクリックするたびに、そのユーザのアクティビティのオンとオフが切り替わります。

  3. すべてのユーザのアクティビティを表示するには、[すべてのユーザ]を選択します。

日付別

  1. 日付ドロップダウン メニューをクリックします。

    使用可能なオプションから選択するか、[カスタム]を選択して日付の範囲を定義することができます。

  2. [カスタム]を選択します。

    アクティビティを含む日付は青で表示されます。

  3. 日付範囲を選択するには、最初に最も早い日付を選択し、次に最も遅い日付を選択します。日付範囲を適用するには、カレンダの外側をクリックします。
  4. 日付に関係なくアクティビティを表示するには、日付フィルタ ドロップダウン メニューから[すべて]を選択します。

まとめ

アクティビティ インサイトを使用すると、図面および図面参照をより良く管理できます。