ファイル内のポイントにアクセスする

AeccPoints オブジェクトは、ファイル内のポイント位置の読み込みと書き出しを行うためのメソッドを備えています。 AeccPoints.ImportPoints メソッドは、テキスト ファイルに格納されている位置からポイントを作成します。 AeccPoints.ExportPoints メソッドは、ポイント位置をテキスト ファイルに書き出します。

ImportPoints および ExportPoints メソッドの 2 番目のパラメータは、ポイント値がファイルに格納される形式を指定する文字列です。 次の表に、一般的なファイル形式を示します。他の形式を作成するには、[ポイント ファイルの形式]ダイアログ ボックスを使用します。

ポイント ファイル形式

文字列リテラル	ファイル内の値の形式
ENZ (comma delimited)	東座標, 北座標, 標高
NEZ (space delimited)	北座標 東座標 標高
NEZ (comma delimited)	北座標, 東座標, 標高
PENZ (space delimited)	ポイント番号 東座標 北座標 標高
PENZ (comma delimited)	ポイント番号, 東座標, 北座標, 標高
PENZD (space delimited)	ポイント番号 東座標 北座標 標高 説明
PENZD (comma delimited)	ポイント番号, 東座標, 北座標, 標高, 説明
PNE (space delimited)	ポイント番号 北座標 東座標
PNE (comma delimited)	ポイント番号, 北座標, 東座標
PNEZ (space delimited)	ポイント番号 北座標 東座標 標高
PNEZ (comma delimited)	ポイント番号, 北座標, 東座標, 標高
PNEZD (space delimited)	ポイント番号 北座標 東座標 標高 説明
PNEZD (comma delimited)	ポイント番号, 北座標, 東座標, 標高, 説明
ENZ (space delimited)	東座標 北座標 標高
Autodesk Uploadable File	ポイント番号 北座標 東座標 標高 説明

ImportPoints メソッドの 3 番目のパラメータは、AeccPointImportOptions 型のオブジェクトで、データがロードされるときのアクションを設定します。 たとえば、ポイントの位置または標高にオフセットを追加したり、ファイルから読み込むポイントを指定したり、ポイントの追加先となるポイント グループを指定できます。ExportPoints メソッドの 3 番目のパラメータは、同じような AeccPointExportOptions 型です。

次の例は、ImportPoints および ExportPoints メソッドを示します。

Dim oPoints As AeccPoints
Dim oImportOptions As New AeccPointImportOptions
Dim sFilename As String
Dim sFileFormat As String
Dim iCount As Integer
 
Set oPoints = oDocument.Points
sFilename = "C:\My Documents\SamplePointFile.txt"
sFileFormat = "PENZ (space delimited)"
oImportOptions.PointDuplicateResolution = aeccPointDuplicateOverwrite
iCount = oPoints.ImportPoints(sFilename, sFileFormat, oImportOptions)
 
' Export the files to a separate file.
Dim oExportOptions As New AeccPointExportOptions
sFilename = "C:\My Documents\SamplePointFile2.txt"
oExportOptions.ExpandCoordinateData = True
oPoints.ExportPoints sFilename, sFileFormat, oExportOptions

注:

ImportPoints メソッドでポイントを追加するときには、ポイント番号が図面内の既存のポイント番号と重複する場合があります。 このような場合、追加するポイントに番号を再割り当てするか、または操作をキャンセルできます。後者の場合、Visual Basic エラーが発生します。ImportPoints を使用するアプリケーションは、これを考慮に入れる必要があります。