このトピックでは、Desktop Connector 16.x と Collaboration for Civil 3D の使用について説明します。
Desktop Connector 16.x にアップグレードする
Desktop Connector の 16.x リリースでは、重要な変更があります。Desktop Connector の 16.x バージョンをインストールする前に、「Desktop Connector 16.x に関する FAQ」のトピックを参照してください。
- Desktop Connector 16.x を使用して作業するユーザの場合は、Civil 3D 2023.2.1 (AutoCAD 2023.1.2 を使用)、Civil 3D 2024、または Civil 3D 2025 で作業することをお勧めします。
- 旧リリース(2023.2.1 Update を適用していない Civil 3D 2020 から 2023.x)を使用する場合は、Desktop Connector 15.8 を使用することをお勧めします。
注: Desktop Connector バージョン 16.x は、Civil 3D 2023.2.1 より前のリリースで動作します。ただし、次の問題が発生する可能性があります。
- 他のユーザのコンピュータで、サーフェス ソース ファイル、参照テンプレート、およびビュー フレーム テンプレートにリンク切れが発生する場合があります。
- サーフェスが実際には最新である場合でも、未更新状態になることがあります。
- [ファイルを開く]ダイアログ ボックスでキャッシュされていないファイルを選択すると、ファイルがダウンロードされるまで Civil 3D が応答しなくなる場合があります。
- [プロスペクター]ツリーで[データ ショートカット]コレクションを使用する場合に遅延が発生することがあります。
- Desktop Connector 15.x と Desktop Connector 16.x が混在して使用されている場合は、同じ Collaboration for Civil 3D プロジェクトでユーザが作業することはお勧めしません。Desktop Connector v15.8 で、プロジェクト メンバーに対してアクセス権限セットが制限されている場合、ファイルを共有するときにソース ファイルへのリンクが壊れる可能性があります。より古いバージョンの 15.x では、複数のバージョンが混在する環境で、すべてのソースへのリンクが切れます(相対パスで発生)。
Desktop Connector 16.x にアップグレードする理由
- 「Desktop Connector 16.x に関する FAQ」を参照してください。
- ワークフローの変更:
- Autodesk Docs にまだ保存されていない参照ファイルが、そのホスト図面を Desktop Connector フォルダに保存またはドラッグ アンド ドロップするときにアップロードされなくなりました。参照を作成する前に、Autodesk Docs で参照を準備しておくことをお勧めします。または、Desktop Connector 16.x で使用可能な新しい[ファイルと参照をアップロード]ツールを使用して、参照をホスト図面とともにアップロードすることもできます。
- XML 設定ファイルを使用して、Autodesk Docs へのアップロードから参照ファイルを除外する
- Desktop Connector 16.x を使用する Civil 3D 2023.2.1 の Collaboration for Civil 3D のパフォーマンスが向上
- Autodesk Docs に保存されている図面を開いても、変更のないデータ ショートカット ソース図面はダウンロードされません。これにより、不要なデータ同期がなくなり、図面を開く際のパフォーマンスと効率が向上します。
- 図面を開いても、参照されているサーフェス ファイルはダウンロードされません。サーフェスを再作成する場合など、必要に応じてダウンロードされます。これにより、不要なデータ同期がなくなり、図面を開く際のパフォーマンスと効率が向上します。
- オーバーレイとしてアタッチされた(ネストされた)外部参照の場合、図面を開いてもダウンロードされないため、不要なデータ同期がなくなります。オーバーレイとロード解除を使用して、ダウンロードする必要がある項目とそうでない項目を管理できます。
- 必要なすべてのファイルがローカル マシンにキャッシュされている場合、Autodesk Docs に保存されている図面を Desktop Connector v.16.0.0.1902 以降を使用して開くと、旧バージョンの Desktop Connector を使用した場合よりもパフォーマンスが向上する可能性があります。これは、v. 16.0.0.1902 より前の Desktop Connector では参照の依存関係を毎回すべて確認しており、参照が多数ある場合は時間がかかる可能性があるためです。
-
Desktop Connector 16.x が必要な Collaboration for Civil 3D 用の Civil 3D 2023.2.1 では、いくつかの問題が修正されました。
Civil 3D 環境
Collaboration for Civil 3D と Desktop Connector 16.x を使用して作業する最適な環境は、次のとおりです。
Civil 3D 2023 ユーザの場合:
- Civil 3D 2023.2.1 および AutoCAD 2023.1.2
- Desktop Connector バージョン 16.x
Civil 3D 2024 および 2025 ユーザの場合:
- Civil 3D 2024 または 2025
- Desktop Connector バージョン 16.x
シート セット マネージャを使用する
Web 用シート セット マネージャは、Autodesk Docs に格納されている図面シートの名前の付いたコレクションを表示および管理します。Autodesk Docs の DST ファイルを開くと、既定で Web 用シート セット マネージャが表示されます。これは、従来のシート セット マネージャの簡易バージョンです。
モデル ビュー、インデックス シートの作成、高度な印刷操作を必要とするユーザの回避策として、Desktop Connector 16.x で 従来の(Web 用ではない)シート セット マネージャを使用できます。共有メンバーのグループがプロジェクトで作業しているときに、ファイルのロックやバージョンの競合が発生しないようにするには
- Web 用シート セット マネージャと従来のシート セット マネージャの両方が混在した環境では作業しないことをお勧めします。
- 従来のシート セット マネージャ モードの場合は、同じシート セット(DST)で同時編集を行わないようにします。
大きなサーフェスを使用する
システム変数 ISAVEPERCENT を 50 (既定 = 0)に設定すると、サーフェスに変更を加えていない図面を保存するときに、MMS/GRS サーフェス ファイルの新しいバージョンが不必要に生成されるのを防ぐことができます。
注: 2024 より前の Civil 3D バージョンでは、システム変数 ISAVEPERCENT が 0 より大きい場合、自然流下式パイプ ルールの設定を保存するときに既知の安定性の問題が発生します。
測量データベースを使用する
Desktop Connector 16.x を使用する場合、Autodesk Docs の測量データベースで共同作業することはお勧めしません。データをローカルにコピーして測量操作を実行した後、Autodesk Docs にアップロードしてください。