[流出]タブ([集水域のプロパティ]ダイアログ ボックス)

[流出のプロパティ]タブを使用して、流出方法および集水域のさまざまな排水関連プロパティを変更することができます。

流出方法
降雨流出の決定方法を指定します。選択すると、タブのさまざまなプロパティが表示されます。SCS(土壌保全局)または TOC(時間面積図)のいずれかを選択します。
面積
集水域の計算された面積が表示されます。

SCS

SCS 流出方法のみ。

シェイプ タイプ

SCS 計算のシェイプ タイプを指定します。[曲線]または[三角形]を選択します。

シェイプ係数

NEH-4 第 16 章で定義されているシェイプ係数またはピーク流量係数を指定します。典型的なハイドログラフの値は 484 で、これは三角形のユニット ハイドログラフの下降側の体積が曲線のユニット ハイドログラフの上昇側の体積の 1.67 倍である場合の値です。

初期損失タイプ

降水からの初期損失は、降水量のより小さい総深度として、または降水量の割合として表すことができます。[深度]または[割合]を指定します。

初期損失深度

[初期損失タイプ]が[深度]に指定されている場合、このフィールドは降水量のより小さい深度を表します。

初期損失割合

[初期損失タイプ]が[割合]に指定されている場合、このフィールドは降水量の割合を表します(0 から 1 の間)。

複合曲線番号

計算で使用される荷重 CN です。計算式は次のとおりです。

CN = (PIMP / 100 * 98) + ((1 - (PIMP / 100)) * PACN)

各変数は、次のとおりです。

  • PIMP = 不浸透の割合
  • PACN = 浸透領域の曲線番号

体積流出係数

流出係数

集水域の流出係数を指定します。指定できる値は 0.01 から 1.00 の間です。流出係数は有理式によって流出を計算するときに使用されます。この値は使用されませんが、集水域データの一部として書き出されるため、Storm and Sanitary Analysis で使用することができます。

集中時間

集中時間の計算方法
[集中時間]の計算に使用する方法、[TR-55]または[ユーザ定義]を指定します。
  • [ユーザ定義]を選択した場合、このタブには[シート フロー]、[浅集中流]、[水路流]セクションは表示されません。
  • 既定で、流路は、集水域フィーチャ設定で指定されているセグメントの数によって作成されます。作成後に流路に 3 つのタイプの追加のセグメントを追加するために、[水流セグメントを編集]コマンドを使用することができます。

集中時間
[集中時間の計算方法]が[TR-55]に設定されている場合、計算された移動時間の合計が表示されます。[集中時間の計算方法]が[ユーザ定義]に設定されている場合、このフィールドは編集可能です。

水理プロパティ

水文学最遠方ポイント
流路の上流の終点である選択された、または計算されたポイントの座標を表示します。
水文学最遠方長さ

指定された流出ポイントと水文学最遠方ポイント間の距離を表示します。

この長さは集水域内のいずれかの 2 ポイントの間の最も長い測定可能な距離ではない場合があり、それよりも短いかもしれません。

水はシート フロー、浅集中流、低湿地、開水路、側溝、雨水の排水管、またはこれらの組み合わせとして流域を通って移動します。水文学最遠方長さは、「遠方」が長さではなく、時間と関連しているパスに沿って、これらの水流を表します。

[シート フロー]

[TR-55]計算方法のみ。

シート フロー セグメント

流路内に定義されているシート フロー セグメントの数が表示されます。

シート フローの総移動時間
すべてのシート フロー セグメントの移動時間が表示されます。

[浅集中流]

[TR-55]計算方法のみ。

浅集中流セグメント

流路内に定義されている浅集中流セグメントの数が表示されます。

浅集中流の総移動時間
すべての浅集中流セグメントの移動時間が表示されます。

[水路流]

[TR-55]計算方法のみ。

水路流セグメント

流路内に定義されている水路流セグメントの数が表示されます。

水路流の総移動時間
すべての水路流セグメントの移動時間が表示されます。