概要 - パイプ ネットワーク ルール違反

パイプ ネットワーク パーツのパラメータ値が、ある定められた範囲を超えると、ルール違反としてその旨が通知されます。

たとえば、最小土被りや最大土被りの制約に違反がある場合や、ある条件に関して注意が必要な場合でも、パーツに対してルールが適用されていれば、違反チェックによりその旨が通知されます。

ルール違反についての警告は、[パイプ ネットワーク]ビスタ([パノラマ]ウィンドウまたは[ツールスペース]の項目ビュー)に、警告アイコン として表示されます。ルール違反に関する情報は、[パイプ プロパティ]または[構造物プロパティ]ダイアログ ボックスの[ルール]タブの[ステータス]列にも表示されます。[プロスペクター]タブのリスト ビューで、警告を表すアイコンにマウス カーソルを合わせると、警告(ルール違反)の状態を示すためのツールチップが表示されます。このツールチップに表示されるルール違反情報は、[パイプ プロパティ]または[構造物プロパティ]ダイアログ ボックスの[ルール]タブにある[ステータス]列に表示されるものと同じです。

次の図は、図面内にある[ルール]タブの表示例を示しています。この例では、このパイプの[最小土被り]プロパティおよび[最大長]プロパティに対して、ルール違反情報 [パイプ値]列に表示されています。これは、この 2 つのプロパティが[値]列で指定されている設計基準を満たしていないためです。[ステータス]列に表示されるルール違反の説明テキストに注意してください。

ルール違反を解決する

パイプ ネットワーク ルールは、パイプや構造物に対して設定されている設計基準に違反している条件を視覚的に特定できる機能です。状況に応じて、ルール違反をそのままにしておくか、解決するかを選択することができます。

ルール違反を解決するには、2 つの方法があります。1 つは、[値]列の値を変更(ルールを編集)する方法、もう 1 つは、ルール違反が解消されるように、図面内のパイプ オブジェクトまたは構造物オブジェクトそのものを編集する方法です。たとえば、パイプを別の標高に移動することにより、[最小土被り]ルールの違反が解決する場合があります。ルール違反が発生した場合、パイプ ネットワークやパイプ ネットワーク パーツにルールを適用し直すことが必要になることがあります。

注: ただし、ルールを適用し直しても、ルール違反が自動的に解決されることはありません。また、ルールを適用し直すことにより、意図的に放置するものも含めて、ルール違反の数が増えることもあります。たとえば、土被りに対してサイト別に設定された制約について、意図的に違反することが必要な場合があります。

図面内のパイプ ネットワーク パーツに関する[ルール値]を編集しても、図面内の他のパーツや、パーツ リストおよびパーツ カタログ内のパーツのルールには影響しません。また、図面にあるパーツの物理特性も変更されません。変更されるのは、図面内の特定のパーツに対するルールの制約のみです。