概要 - 横断勾配摺り付けの変数と公式

摺り付け距離を計算するには、以下の変数を使用します。

{e} 完全な横断勾配摺り付け率。この率は、設計速度と曲線半径に基づいて横断勾配摺り付け率テーブルで決定されます。
{t} 設計速度と曲線半径に基づいて摺り付けの長さテーブルから読み出される値。AASHTO など、ほとんどの場合、この値はレベル クラウンから完全横断勾配摺り付けまでの摺り付け長さ値です。ただし、この値は実際の長さではなく、長さの計算の基準となる別の値(摺り付け率など)である場合があります。
{c} 非横断摺り付け標準車線勾配(正)。この値は、[横断勾配摺り付けを計算 - 車線]ページで定義します。
{s} 非横断摺り付け標準路肩勾配(正)。この値は、[横断勾配摺り付けを計算 - 路肩コントロール]ページで定義します。
{w} 走行車線の標準幅。この値は、[横断勾配摺り付けを計算 - 車線]ページで定義します。
{l} 緩和曲線の長さ(緩和曲線が摺り付けに含まれていない場合)。これは、曲線グループ中の緩和曲線要素の実際の長さです。
{p} 曲線始点より前または曲線終点より後の摺り付け長さの小数部。
{q} 一定の速度で曲線に沿って走行する場合の向心加速度の増加率。

上記のテーブルの変数を使用して、以下を計算します。

XML コード 説明
NC 標準クラウン
LC レベル クラウン
RC リバース クラウン
FS 最大片勾配

次の表では、この公式について説明します。

LCtoFS
レベル クラウン測点から完全横断勾配摺り付け測点までの距離で、この値 {t} は選択した摺り付けの長さテーブルから読み出されます。この公式では、摺り付けの長さテーブルでランオフ長が定義されていると仮定します。
LCtoBC   レベル クラウン測点から曲線始点測点までの距離で、変数 {p} に基づくランオフ長 {t} の比率です。
NCtoLC 標準クラウン測点からレベル クラウン測点(接線ランアウト)の距離が、ランオフ長 {t} と標準クラウン勾配 {c} の積を横断勾配摺り付け率 {e} で除算することによって計算されます。ランアウト長は、ランオフ長から外挿されます。
LCtoRC レベル クラウン測点からリバース クラウン測点までの距離(通常、NCtoLC と同じ公式を使用)
NStoNC   標準路肩ポイントから標準クラウン ポイントまでの距離(横断摺り付け路肩のブレークオーバー削除法および車線勾配一致法で使用する)