[標高グレーディング エディタ]ダイアログ ボックス

このダイアログ ボックスは、計画線、区画線、または測量図形のセグメントの標高と勾配を編集するために使用します。測点またはセグメントの長さの値は変更できません。

複数の行を選択して編集するには、[Shift]キーまたは[Ctrl]キーを使用します。

アイコン

[計画線または区画線を選択]

計画線、区画線、または編集する測量図形を選択します。

[ズーム]

図面表示を選択された交点(IP)または標高ポイントにズームします。

[クイック縦断]

計画線のクイック縦断を作成します。

[高さを調整]

ポイントの標高を高くしたり低くしたりします。 [高さを調整]をクリックし、テキスト ボックスに値を入力します。

いずれの行も選択されていない場合は、すべての行が同じ値で調整されます。複数の行を選択した場合、最初に選択したポイントが指定の標高に対して調整され、残りのすべての選択行については、最初のポイントの元の標高と新しい標高との差異を使用して調整が行われます。たとえば、最初に選択したポイントの標高が 3ft で、それに対して 10ft を入力した場合、最初のポイントの標高が 10ft になり、残りの選択ポイントに対して 7ft が加算されることになります。

[段階的に高くする]

すべてのポイントの標高を増分値だけ高い値に調整します。行を選択していない場合は、すべてのポイントが調整され、行を選択した場合は、選択した行のポイントのみが調整されます。

[段階的に低くする]

すべてのポイントの標高を増分値だけ低い値に調整します。行を選択していない場合は、すべてのポイントが調整され、行を選択した場合は、選択した行のポイントが調整されます。

[増分を設定]

[段階的に高くする]と[段階的に低くする]コマンドで使用する値を指定します。値を入力します。

[標高に対して平坦にする]

選択したすべての行の標高が、選択範囲の最初の行の標高に合わせて平坦化されるようにするか、選択範囲の開始標高から終了標高までの勾配を一定にして平坦化されるようにするかを指定します。クリックして、[平坦化]ダイアログ ボックスを開きます。

[標高ポイントを挿入]

計画線の開始測点と終了測点の間に標高ポイントを挿入して中間標高ポイントを作成します。

[標高ポイントを削除]

計画線の開始測点と終了測点の間の標高ポイントを削除します。削除できるのは、中間標高ポイントの選択した 1 行のみです。

[サーフェスからの標高]

[サーフェスからの標高を設定]ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスで、図面内のサーフェスからの計画線の標高を設定することができます。 図面内にサーフェスがない場合、このオプションは無効になります。

  • [サーフェスに対する相対標高]チェックボックスを選択すると、[標高グレーディング エディタ]で行が選択されているかどうかにかかわらず、すべてのポイントの標高が更新されます。

    サーフェスから離れた位置にある計画線ポイントの場合、現在の標高が絶対標高として維持されます。

  • [標高グレーディング エディタ]でいずれの行も選択されていない状態で[サーフェスに対する相対標高]チェック ボックスをオフにすると、すべてのポイントの標高が更新されます。
    [標高グレーディング エディタ]で行が選択されている状態で、[サーフェスに対する相対標高]チェック ボックスをオフにした場合は、[中間の勾配変化点を挿入する]チェック ボックスがオンとオフのどちらに設定されているかによって、更新動作が異なります。
    • [中間の勾配変化点を挿入する]チェック ボックスもオフになっている場合は、選択した行のみが更新されます。
    • [中間の勾配変化点を挿入する]チェック ボックスがオンになっている場合は、行が選択されているかどうかに関係なく、すべてのポイントの標高が更新されます。

計画線がサーフェスから離れている場合は、警告メッセージが表示されます。 1 つまたは複数のポイントがサーフェスから離れている状態で標高を更新すると、サーフェスから離れているために標高を割り当てることができないポイントの数を示すメッセージが表示されます。 サーフェスから離れた位置にある計画線ポイントの場合、現在の標高がそのまま維持されます。

[反転]

計画線の方向を変更します。エディタを更新して、ポイントの順序が反転するようにします。このコマンドによって、計画線のラベル付けと測点付けが変わります。

[勾配変化点のみを表示]

計画線の始点/終点、および中間の勾配変化点のみを表示します。このオプションを使用すると、複数のポイントを対象に標高を編集できるので、編集プロセスを簡略化できます。既定では、このテーブルにはすべての計画線ポイントが表示されます。

[すべての行を選択解除]

すべての行の選択が解除されます。そのため、計画線の全体が、[高さを調整]コマンドと[平坦化]コマンドの影響を受けることになります。

[サーフェスに相対]

計画線の標高を相対的に指定する対象となるサーフェスを指定します。

このリストでサーフェスを指定すると、[標高(相対)]列と[標高の派生元]列が表示されます(それまで表示されていなかった場合)。 [なし]を選択すると、これらの列が非表示になります。

注: 標高グレーディング エディタで区画分割線を編集する場合も、相対標高オプションを使用できますが、親コリドー、親線形、または親縦断に対して動的な測量図形や抽出計画線を編集する場合は、相対標高オプションを使用することはできません。

サーフェスに対して相対的に作成されていない計画線の場合、このリストで任意のサーフェスを選択し、そのサーフェスに対して相対的な位置に配置する計画線ポイントについて、[標高の派生元]列のドロップダウン リストで[サーフェスに相対]を選択します。 [標高](相対)列で標高を入力して、サーフェスから上下にポイントをオフセットすることもできます。

任意のサーフェスを選択し、そのサーフェスに対して相対的なポイントを設定すると、計画線がどのように作成されているかに応じて、次のような効果が適用されます。

  • 計画線がサーフェスに対して相対的に作成されている場合、[サーフェスに相対]リストで別のサーフェスを選択すると、[実際の標高]の値が更新されます。 [標高(相対)]列で値を指定した場合は、それらの値が保存されてサーフェス標高に適用され、実際の標高になります。

    たとえば次の計画線は、サーフェス EG に対して相対的に作成された、標高が 0.500m の計画線です。

    サーフェス名を「First Street」に変更すると、[標高(相対)]列の値が「First Street」サーフェスの標高に適用され、[実際の標高]列の新しい標高になります。

  • 計画線が固定標高または固定勾配で作成されている場合、計画線をサーフェスに対して相対的に設定すると、[実際の標高]の値と、そのポイントで指定されたサーフェスの標高との差異が、[標高(相対)]列に表示されます。 [実際の標高]の値は変更されません。

    たとえば次の計画線は、最初のポイントが 10.000m の固定標高で作成され、次のポイントが 2.00% の勾配で作成されています。これは、サーフェスに対して相対的な計画線ではありません。

    この計画線をサーフェス EG に対する相対的な計画線に変更すると、実際の標高は変更されませんが、[標高(相対)]列には、計画線とサーフェスとの標高の差異が表示されます。

    注: この場合、実際の標高をサーフェス標高にリセットするには、上で説明した [サーフェスからの標高]オプションを使用します。

この動作の詳細については、「概要 - 相対的な計画線」を参照してください。

記号
  • 緑の三角形 は、主要な水平ジオメトリ ポイントを示します。たとえば、計画線を作成する場合、すべての頂点は三角形として示されます。交点(PI)を挿入した場合も、それらは三角形として表されます。
  • 白の三角形 は、分割ポイントを表します。ここでは、2 つの計画線が交差していますが、その位置にはどちらの計画線にもジオメトリ ポイントがありません。このようなポイントの標高は直接編集できません。詳細については、下記の「分割ポイント」を参照してください。
    注: また、灰色のポイント アイコンは、法面展開線や動的にリンクされた計画線などの読み取り専用オブジェクトを表します。
  • は、標高変更ポイントを示します。新しい標高ポイントを挿入する場合は、[グレーディング標高エディタ]の[標高ポイントを挿入]アイコンを使用します。
  • 注: 頂点が別の交差する計画線と共有するポイントである場合は、その行のアイコンに小さな + 記号 が表示されます。
[測点]

現在のセグメントの始点を指定します。

[標高(相対)]

測点によって識別されるポイントの相対的な標高を、正の値または負の値で指定します。ここで入力した標高が、[サーフェスに相対]ドロップダウン リストで指定するサーフェスに対する相対的な標高になります。

たとえば、相対的な標高が 0.5 m の場合、ポイントの標高は、指定されたサーフェスの標高に 0.5 m を加算した値になります。

注: [サーフェスに相対]ドロップダウン リストでサーフェスを指定しなかった場合は、[標高(相対)]列が非表示になります。
[実際の標高]

測点によって識別されるポイントの実際の標高を指定します。

[長さ]

現在のセグメントの長さを表示します。

[前勾配]

前方向の現在のセグメントの終了標高を指定します。この勾配を変更すると、セグメントの標高が変わります。これは、グリッドの次の行における次の測点ポイントの標高になります。

注: 複数の行の勾配を編集するには、目的の行を複数選択し、選択した行のいずれかの勾配を編集します。選択したすべての行に新しい勾配が適用されます。
[後勾配]

始点にする現在のセグメントの終点からの勾配を指定します。この勾配を変更すると、セグメントの開始標高(現在の行の最初のポイント)が変わります。

[標高の派生元]

標高を絶対標高として使用するのか、または[サーフェスに相対]ドロップダウン リストで指定したサーフェスに対する相対的な標高として使用するのかを指定します。

注: [サーフェスに相対]リストでサーフェスを選択しても、そのサーフェスに対してすべての計画線ポイントが自動的に相対的な計画線ポイントになることはありません。 また、相対的なポイントとして設定するすべてのポイントについて、[標高の派生元]リストの[サーフェスに相対]オプションが選択されていることを確認する必要があります。 [標高](相対)列で標高を入力して、サーフェスから上下にポイントをオフセットすることもできます。

注: [サーフェスに相対]ドロップダウン リストでサーフェスを指定しなかった場合は、[標高の派生元]列が非表示になります。