DWG ファイル形式は、最新技術の導入や改良に応じて変更が実施されています。一般的に、新バージョンの製品では、すべての旧バージョンの DWG ファイル形式を開くことができます。一方、新しい DWG ファイル形式が導入されると、旧バージョンでは開くことができなくなります。
図面ファイル形式の詳細については、「概要 - 図面ファイル形式の変更」を参照してください。
AECC オブジェクトの互換性
- Autodesk Civil 3D の各リリースの AECC オブジェクトには下位互換性がありません。図面を旧バージョンで開くと、AEC オブジェクトはプロキシ オブジェクトとして表示され、すべての Autodesk Civil 3D コマンドは無効になります。
- プロキシ オブジェクトを編集したり、設計を変更することはできません。
- 旧リリースの Autodesk Civil 3D でオブジェクトを編集する必要がある場合は、Autodesk Civil 3D オブジェクトを LandXML ファイルに書き出し、LandXML データを旧バージョンに読み込む以外に方法はありません。
カントリー キット
オートデスクは、より広範な世界各地の地域標準に Autodesk Civil 3D を対応できるようにするカントリー キットを提供しています。毎年、カントリー キットは新しい形式に更新され、機能が拡張されています。Autodesk Civil 3D DVD には使用可能な数多くのカントリー キットがありますが、そこに入っていないカントリー キットは www.autodesk.com/civil3d-countrykits-jpn で提供されます。カントリー キットから社内標準やプロジェクトの標準を作成する場合を除き、カントリー キットをマイグレートするのに特別な作業は必要ありません。最新の国キットをインストールして、ドキュメントをお読みいただき、変更点や追加された機能を把握し、最新バージョンの適用方法を決定してください。カントリー キットはコンテンツ パックの仕組みを利用してインストールされます。
Autodesk Civil 3D 図面と AutoCAD やその他のソフトウェアとの互換性
Autodesk Civil 3D 2025 図面を AutoCAD やその他のプログラムに取り込むには、次のいずれかの方法を選択します。
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保存 - Autodesk Civil 3D 2025 で保存した図面を AutoCAD で開くと、すべての Autodesk Civil 3D オブジェクトがプロキシ オブジェクトとして表示されます。Autodesk Civil 3D で図面を保存したときに PROXYGRAPHICS が 1 に設定され、AutoCAD で図面を開くときに PROXYSHOW が 1 に設定されている場合、プロキシ オブジェクトはグラフィック イメージとして表示され、設計が正しく表示されます。PROXYGRAPHICS または PROXYSHOW が 1 に設定されていない場合は、境界ボックスしか表示されなかったり、プロキシが表示されないことがあります。
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Civil 3D 図面を書き出し - このコマンドを使用すると、すべての Autodesk Civil 3D オブジェクトがプレーンの AutoCAD オブジェクトに変換され、ファイルが DWG または DGN ファイルのどちらかに保存されます。
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他のソフトウェアに書き出し: Autodesk Civil 3D の設計を LandXML に書き出し、サードパーティのアプリケーションで LandXML を読み込みます。
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Autodesk Civil 3D Object Enabler: 他のオートデスク製品に Object Enabler をインストールすると、図面設定に関係なく、Autodesk Civil 3D オブジェクトを表示することができます。また、Autodesk Civil 3D オブジェクトのプロパティのクエリーを実行して、詳細な情報を取得することもできます。ただし、オブジェクトを編集することはできません。Autodesk Civil 3D Object Enabler をインストールしている場合は、サーフェスの統計、コリドー、パイプ ネットワークに関する情報のようなその他の情報は、AutoCAD の[プロパティ]パレットで使用できます。
注: 前述のファイルの変換方法がうまくいかない場合は、[AutoCAD に書き出し]コマンドを使用して、DXF 形式でファイルを保存します。これにより、サードパーティのソフトウェアで 2D または 3D のグラフィック情報および文字情報を基にモデルを構築できる場合があります。