温度依存の材料ファイルを作成する

一方向 T300/976 の材料特性を使用して、複数のデータ セットが含まれる材料ファイルを作成する手順を説明します。

特性の大部分は、複合材料ハンドブック(MIL-HDBK-17-2F) [1]から使用しています。残りの特性は、炭素/エポキシ一方向材料の一般的な値[2]に基づいて仮定および決定されました。次の表は材料特性を示し、仮定された特性は緑色で表示しています。

material properties table

  1. Composite Material Manager を開き、[ファイル] > [新規作成] > [一方向]を選択します。

  2. 材料名に T300_976_TD と入力します。

  3. 単位系に[lb/in/R]、繊維タイプに[低炭素]、母材タイプに[熱可塑性樹脂]を選択します。繊維体積分率に 0.68 を入力し、無応力時の温度(硬化温度と仮定)に 810 R を入力します。

  4. 各環境(温度と湿度の組み合わせ)に対して、強度および剛性を入力する必要があります。-67 °F にデータを追加するには、[環境を追加]ボタンをクリックし、[温度]フィールドに 393 (-67 °F = 393 R)を入力し、[環境]の含水率をそのままにして、[保存]ボタンをクリックします。

  5. 表で指定された -67 °F に単層強度を入力して、[一般]タブの項目を完成させます。GUI は次のように表示されます。

    general tab

  6. 表で指定された -67°F に単層剛性を入力して、[定数]タブの項目を完成させます。[材料タイプ特性を適用]ボタンをクリックして既定の繊維および母材剛性を適用します。GUI は次のように表示されます。

    constants tab

  7. 72 °F にデータを追加するには、[環境を追加]ボタンをクリックし、[温度]フィールドに 532 (72 °F = 532 R)を入力し、[追加]ボタンをクリックします。

  8. 上の表で指定された 72 °F に単層の強度および剛性を入力して、[一般]タブおよび[定数]タブの項目を完成させます。

  9. 260 °F (720 R)に対して、手順 7 ~ 8 を繰り返します。

  10. [ファイル] > [名前を付けて保存]を選択し、最適化するプロンプトが表示されたら[はい]をクリックします。次に、[フォルダを参照]ウィンドウで[OK]を選択し、材料を既定のフォルダに保存します。

  11. 材料を保存した後、Composite Material Manager で材料ファイルを開き、各温度の収束された材料特性を確認できます。

温度依存性を使用しないモデルの材料は、上記の表の 72 ° F において特性が指定されました。