解析コントロールを指定する

有限要素解析を管理するパラメータを変更して、Helius PFA で最適に動作するようにします。

通常、ANSYS の既定の解析コントロールでは、複合材料構造の進行性破損シミュレーションにおいて強力で効率的な解析が実現できません。特定の解析コントロール パラメータを使用すると、Helius PFA とともに使用した場合の解析で時間増分が削減される傾向が低くなります。これにより全体の解析時間が速くなります。これらの解析コントロールは、次の手順で定義します。各コマンドの詳細については、ANSYS のドキュメントと『Helius PFA ユーザ ガイド』を参照してください。

  1. コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。
    • NROPT, FULL, , OFF: 「完全な」ニュートン-ラフソン アルゴリズムを使用するように ANSYS に命令し、Adaptive Descent アルゴリズムを使用しないようにします。
    • PRED, OFF, , OFF: このコマンドは、ANSYS が現在のサブステップの解析を評価するのに、最後のサブステップで収束された解を使用しないようにします。
    • NSUBST, 50, 50, 50: このコマンドは、解析で使用するサブステップ数を指定します。ステップ時間が 1 であるため、各サブステップ時間の増分は 0.02 になります。
    • NEQIT, 1000: このコマンドは、ANSYS が時間増分サイズを縮小するべきかを評価する前に実行が必要な平衡反復数を指定します。指定された時間ステップごとに ANSYS に収束を強制するために意図的に大きくなっています。
    • TIME, 1: ステップ サイズを 1 に指定します。
  2. [Main Menu]の[Solution]をクリックして、解析プロセッサに切り替えます。コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。
    • CNVTOL, F, , , 0: 残留節点力に対する収束許容誤差を定義するために使用されます。