解析コントロールを指定する
解析を改善するために、解析コントロールを設定します。
通常、ANSYS の既定の解析コントロールでは、複合材料構造の進行性破損シミュレーションにおいて強力で効率的な解析が実現できません。特定の解析コントロール パラメータを Helius PFA と一緒に使用すると、解析で時間増分が縮小する傾向が低くなります。これにより全体の解析時間が速くなります。これらの解析コントロールは、次の手順で定義します。各コマンドの詳細については、ANSYS のドキュメントと『Helius PFA ユーザ ガイド』を参照してください。
コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。
- TIME, 1: ステップ サイズを 1 に指定します。
- NSUBST, 20, 20, 20: このコマンドは、解析で使用するサブステップ数を指定します。ステップ時間が 1 であるため、増分の各サブステップ時間は 0.05 になります。
- NEQIT, 1000: このコマンドは、ANSYS が時間増分サイズを縮小するべきかを評価する前に実行する必要のある平衡反復数を指定します。指定された時間ステップごとに ANSYS に収束を強制するために意図的に大きくなっています。
- NROPT, FULL, , OFF: このコマンドは、「完全な」ニュートン-ラフソン アルゴリズムを使用するように ANSYS に命令し、Adaptive Descent アルゴリズムを使用しないようにします。
- PRED, OFF, , OFF: このコマンドは、ANSYS が現在のサブステップの解析を評価するのに、最後のサブステップで収束された解を使用しないようにします。