付録 D: 粘性材料の MCT 状態変数
粘性材料の MCT 状態変数の詳細を表示します。
Helius PFA 粘性材料に必要な 9 つの状態変数を次に定義しています。ANSYS でこれらは SVARN で表されます。ここで、N は、状態変数(SVAR1、SVAR2、... SVAR9)を特定する一意の整数です。
- SVAR1
現在の損傷状態です。 これはゼロから 26 の間の整数です。0 (ゼロ)の値は、損傷がまだ開始していないことを示します。26 の値は、完全な破損(ゼロの剛性)を示します。その他の値は、どのくらい破損を受けているかを示します。状態は線形に増分して、損傷の開始時の有効な変位から開始し、完全な破損時の有効な変位で終了します。
Helius PFA では、この状態変数は主に追跡手段として使用されます。損傷を観察するには、損傷変数(SVAR6)を確認することをお勧めします。
- SVAR2
ゼロから 1 までの連続する実変数で、損傷の開始基準がどのくらい満たされているかを示します。 ゼロの値は、積分点で荷重が作用していないため(または法線方向の圧縮荷重のみ)、損傷の開始基準が満たされていないことを示します。1 の値は損傷が開始しており、剛性が低減していることを示します。
- SVAR3
損傷の開始時の有効な表面力です。 有効な表面力は次のように定義されます。
- SVAR4
損傷の開始時の有効な変位です。 有効な変位は次のように定義されます。
- SVAR5
荷重履歴内で今までに到達した有効な最大変位です。 有効な変位は上記のように定義されます。
- SVAR6
損傷変数 D はゼロから 1 までの連続する実変数で、どのくらい損傷が発生したかを示します。 ゼロの値は累積した損傷がゼロであり、積分点の剛性はまったく低減していないことを示します。1 の値は完全に破損した材料、およびその結果としてゼロの剛性を示します。
- SVAR7
法線方向の荷重モード(ローカル 3 方向)において、これまでに発生した作用です。
- SVAR8
1 番目のせん断荷重モード(ローカル 1 方向)おいて、これまでに発生した作用です。
- SVAR9
2 番目のせん断荷重モード(ローカル 2 方向)おいて、これまでに発生した作用です。