新しい オブジェクト クラス はそれぞれ既存オブジェクトを基盤とする必要があります。まず、定義するオブジェクト クラスの一般的なオブジェクト(「モデル オブジェクト」)を含むマップを開きます。この例では、道路のマップを開き、道路オブジェクト クラスを定義します。
オブジェクト クラスを定義する際、モデル オブジェクトの既存プロパティを選択して、オブジェクト クラス定義の一部として含めることができます。プロパティを追加することもできます。含めるプロパティごとに、既定値と許容範囲を指定できます。
オブジェクト クラスを定義するには
モデル オブジェクトを選択して、オブジェクト クラスを定義します。
このオブジェクト クラスに属するために既存オブジェクトが使用すべきオブジェクト作成メソッドを指定します。
このクラスに追加する既存オブジェクトはすべて、ここで選択したオブジェクト タイプを使用する必要があります。すべての既存の道路オブジェクトが AcDbLine または AcDbCurve メソッドを使用して作成されたかどうかわからない場合は、AcDbEntityのみを選択する方が安全です。
このオブジェクト クラスに含めるオブジェクトは、常に独自のプロパティを保持します。ここで指定したプロパティは、クラス全体のプロパティです。プロパティを選択して既定値または許容範囲を設定するか、クラスのすべてのメンバーに対して編集可能にします。
たとえば、Roads クラスのすべてのメンバーの画層、線種、または色をグループとして変更できるようにするには、これらのプロパティを選択します。必要に応じて、既定値を設定できます。たとえば、Roads クラスのすべてのメンバーを Roads 画層に割り当てることができます。
次のプロパティ タイプを含めることができます。
このオブジェクト クラスのオブジェクトのプロパティ、およびそのプロパティの既定値を指定します。
次の表に、推奨される Roads クラスの一般プロパティと値のセットを示します。
プロパティ | 値 |
---|---|
一般プロパティ | |
色 | 赤 |
画層 | Schema_Roads |
線種 | 値なし |
線の太さ | 0.13 |
オブジェクト データ フィールドでは、選択したモデル オブジェクト固有の値をクリアします。たとえば、NAME プロパティと ST_NAME プロパティを含めて、新しく作成する道路がすべてこれらのプロパティを含むようにします。フィールドに表示されている値は削除してください。新しい各道路名はモデル オブジェクトの名前と異なるからです。
たとえば、ST_NAME プロパティをクリックすると、その値が表示されます。通りの名前の既定値は、モデル オブジェクトの名前です。この値は、作成するほぼすべての新しい道路にとって正しくありません。この値を選択して削除します。
このクラスに割り当てられたオブジェクトには ST_NAME プロパティがありますが、値は(オブジェクト プロパティに格納されている)その道路の名前になります。値が存在しない場合、プロパティは空です。次の表に、推奨される Roads クラスの OD:Schema_Roads プロパティと値のセットを示します。
プロパティ | 値 |
---|---|
Autogenerated_SDF_ID | 値なし |
LENGTH | 値なし |
NAME | 値なし |
PREFIX | 値なし |
SEG_ID | 値なし |
ST_NAME | 値なし |
ST_TYPE | 値なし |
SUFFIX | 値なし |
TYPE | 値なし |
オブジェクト クラスに対してカスタム プロパティを定義します。
NumberLanes がオンになり、選択されます。
このオブジェクト クラス内に作成する新しいオブジェクトの作成メソッドを選択します。
道路の作成にこのクラスを使用する場合、ポリラインが使用されます。このクラスに追加する既存オブジェクトは、ポリラインである必要はありません。
このチュートリアルを続けるには、「演習 3: オブジェクト クラスを定義ファイルに追加する」へ進みます。