演習 2: オブジェクト クラスを定義する

新しい オブジェクト クラス はそれぞれ既存オブジェクトを基盤とする必要があります。まず、定義するオブジェクト クラスの一般的なオブジェクト(「モデル オブジェクト」)を含むマップを開きます。この例では、道路のマップを開き、道路オブジェクト クラスを定義します。

注: このチュートリアルでは、オブジェクト セットはそれぞれ別個のファイルに格納されています。オブジェクトが1つのファイル内の画層に格納されている場合、そのファイル内からすべてのオブジェクト クラスを定義できます。プロセスは同じです。

オブジェクト クラスを定義する際、モデル オブジェクトの既存プロパティを選択して、オブジェクト クラス定義の一部として含めることができます。プロパティを追加することもできます。含めるプロパティごとに、既定値と許容範囲を指定できます。

注: この演習では、「演習 1: オブジェクト クラス定義ファイルを作成する」で作成したMyDefinition.xml オブジェクト クラス定義 ファイルを使用します。

オブジェクト クラスを定義するには

  1. AutoCAD Map 3D ツールセット で、Classify_Roads.dwg を開きます。[開く] [図面]の順にクリックします。
  2. [タスク ペイン][マップ エクスプローラ]タブで、[オブジェクト クラス]を右クリックして、[定義ファイルをアタッチ]をクリックします。
  3. 作成した MyDefinition.xml 定義ファイルを指定します。
  4. [マップ セットアップ]タブ[オブジェクト クラス]パネル [定義]の順に選択します。 検索.
    検索

    モデル オブジェクトを選択して、オブジェクト クラスを定義します。

  5. このクラスのモデル オブジェクトとして、任意の道路を選択します。
  6. [オブジェクト分類を定義]ダイアログ ボックスで、このオブジェクト クラスの名前として Roads を指定します。[オブジェクト タイプ]リストの最上位のボックス(AcDbEntity)を選択します。

    このオブジェクト クラスに属するために既存オブジェクトが使用すべきオブジェクト作成メソッドを指定します。

    このクラスに追加する既存オブジェクトはすべて、ここで選択したオブジェクト タイプを使用する必要があります。すべての既存の道路オブジェクトが AcDbLine または AcDbCurve メソッドを使用して作成されたかどうかわからない場合は、AcDbEntityのみを選択する方が安全です。

  7. [プロパティ リスト]タブをクリックして、このオブジェクト クラスに含めるプロパティを選択します。

    このオブジェクト クラスに含めるオブジェクトは、常に独自のプロパティを保持します。ここで指定したプロパティは、クラス全体のプロパティです。プロパティを選択して既定値または許容範囲を設定するか、クラスのすべてのメンバーに対して編集可能にします。

    たとえば、Roads クラスのすべてのメンバーの画層、線種、または色をグループとして変更できるようにするには、これらのプロパティを選択します。必要に応じて、既定値を設定できます。たとえば、Roads クラスのすべてのメンバーを Roads 画層に割り当てることができます。

    次のプロパティ タイプを含めることができます。

    • 色や画層などの一般プロパティ
    • 線種生成などその他のプロパティ
    • 通りの名前(ST_NAME)などのオブジェクト プロパティ

    このオブジェクト クラスのオブジェクトのプロパティ、およびそのプロパティの既定値を指定します。

    次の表に、推奨される Roads クラスの一般プロパティと値のセットを示します。

    プロパティ
    一般プロパティ  
    画層 Schema_Roads
    線種 値なし
    線の太さ 0.13
  8. オブジェクト データ(OD)フィールドとその値を指定します。

    オブジェクト データ フィールドでは、選択したモデル オブジェクト固有の値をクリアします。たとえば、NAME プロパティと ST_NAME プロパティを含めて、新しく作成する道路がすべてこれらのプロパティを含むようにします。フィールドに表示されている値は削除してください。新しい各道路名はモデル オブジェクトの名前と異なるからです。

    たとえば、ST_NAME プロパティをクリックすると、その値が表示されます。通りの名前の既定値は、モデル オブジェクトの名前です。この値は、作成するほぼすべての新しい道路にとって正しくありません。この値を選択して削除します。

    このクラスに割り当てられたオブジェクトには ST_NAME プロパティがありますが、値は(オブジェクト プロパティに格納されている)その道路の名前になります。値が存在しない場合、プロパティは空です。次の表に、推奨される Roads クラスの OD:Schema_Roads プロパティと値のセットを示します。

    プロパティ
    Autogenerated_SDF_ID 値なし
    LENGTH 値なし
    NAME 値なし
    PREFIX 値なし
    SEG_ID 値なし
    ST_NAME 値なし
    ST_TYPE 値なし
    SUFFIX 値なし
    TYPE 値なし
  9. 道路のレーン数を指定する新しいプロパティを追加するには、次の操作を行います。
    • [新しいプロパティ]をクリックします。

      オブジェクト クラスに対してカスタム プロパティを定義します。

    • [プロパティ名]に NumberLanes と入力し、[OK]をクリックします。

      NumberLanes がオンになり、選択されます。

  10. NumberLanes は1~6の整数であり、既定値が2であることを指定します。
    • [タイプ][整数]を選択します。
    • [範囲]に[1,6]と入力します。
    • [既定値]に2と入力します。
  11. [クラス設定]タブをクリックします。[作成メソッド][ポリライン]を選択します。

    このオブジェクト クラス内に作成する新しいオブジェクトの作成メソッドを選択します。

    道路の作成にこのクラスを使用する場合、ポリラインが使用されます。このクラスに追加する既存オブジェクトは、ポリラインである必要はありません。

  12. [定義を保存]をクリックします。
  13. Classify_Roads.dwg を開いたままにしておきます。

このチュートリアルを続けるには、「演習 3: オブジェクト クラスを定義ファイルに追加する」へ進みます。