Moldflow 回転拡散(MRD)モデル

Moldflow 回転拡散(MRD)モデルは、3D での繊維配向の予測を向上します。

MRD モデルは、ARD モデルの修正版です。このモデルでは、ARD モデルへの拡散の影響が変更され、運動力学部分(流体力学的な影響)はそのままとなっています。

このモデルは、次の 4 つのパラメータによって特徴付けられます。

  1. Ci
  2. D1
  3. D2
  4. D3

繊維相互作用係数 Ci は、回転拡散の大きさに対応します。

非対称の D1、D2、D3 の係数は、回転拡散がどの程度繊維配向テンソルの主ベクトルの方向に偏っているかを示します。

対応する D 係数の値が大きいほど、回転拡散は対応する主ベクトル方向に偏ります。

: Di 係数の既定値は、ファイバー フィラーが含まれる樹脂の場合は D1=1.0、D2=0.5、D3=0.3 (1 より大きい長さ/直径のアスペクト比)で、円盤状フィラーが含まれる樹脂の場合は D1=D2=D3=1.0 (1 より小さい長さ/直径のアスペクト比)です。