Object Enabler について

Object Enabler (OE)は、カスタム オブジェクトの翻訳機とみなすことができます。AutoCAD® プラットフォーム ベースのアプリケーション(AutoCAD® Architecture などのオートデスク製品、および Bentley AutoPlant などオートデスク以外の製品)は、DWG ファイル形式に保存されるカスタム オブジェクトを生成します。そうしたカスタム オブジェクトは通常、これらのアプリケーションに組み込まれたコンテンツ ライブラリにあります。

多くのアプリケーションには DWG ファイルを読み込む機能がありますが、オーサリング アプリケーションを除いてカスタム オブジェクトを解釈することはできません。その結果、必要な OE が DWG ファイルを読み込むコンピュータ上にインストールされている場合を除いて、DWG ファイル リーダは、そのようなカスタム オブジェクトをプロキシ グラフィックス(ワイヤフレーム ジオメトリ)として誤って表示します。

注: Navisworks には、2008、2009、2010、および 2022 バージョンの RealDWG™ が含まれています。したがって、2008 から 2022 までの OE と Navisworks を組み合わせて使用できます。2008 より前の OE は使用できません。ただし、OE は後方互換性があるので、最近の OE をインストールすると、古いバージョンの DWG ファイルの読み込みもサポートします。

OE が必要かどうかを確認する

  1. Navisworks で DWG ファイルを開きます。

  2. ワイヤフレーム ジオメトリだけが表示される場合は、[ホーム]タブをクリックし、[プロジェクト]パネルを展開して[シーン統計値]をクリックします。

  3. [シーン統計値]ダイアログ ボックスには、見つからないかロードに失敗した OE を記載するレポートが含まれます。Navisworks でファイルを正しく開くには、見つからない OE をすべてインストールする必要があります。

    注: 場合によっては、OE が既にインストールされていても、 Navisworks など非 AutoCAD ベースのアプリケーションをサポートしていないことがあります。そのような場合、OE は見つからないものとして、[シーン統計値]ダイアログ ボックスでレポートされます。
  1. 必要な OE を取得して、インストーラを実行します。

  2. OE 設定ページで、該当する Navisworks 製品のチェック ボックスをオンにします。

    注: 一部の OE には他の OE への依存関係があるため、特定の順序でインストールする必要があります。例えば、AutoCAD MEP 2015 OE には AutoCAD Architecture 2015 OE への依存関係があります。そのため、AutoCAD MEP 2015 OE は AutoCAD Architecture OE の後にインストールしなければなりません。
  3. [インストール]をクリックします。OE がインストールされたら、[終了]をクリックします。

  4. Navisworks を実行します。

  5. アプリケーション ボタン > [オプション]の順にクリックします。

  6. [オプション エディタ]で[ファイル リーダ]ノードを展開し、[DWG/DXF]をクリックします。

  7. [DWG ローダのバージョン]フィールドの値がインストール済みの OE のバージョンと同じであることを確認して、ダイアログ ボックスを閉じます。例えば、AutoCAD Architecture 2015 用の OE がインストールされている場合、[DWG ローダのバージョン]を 2015 に設定する必要があります。

  8. Navisworks を実行します。

  9. アプリケーション ボタン > [オプション]の順にクリックします。

  10. [オプション エディタ]で[ファイル リーダ]ノードを展開し、[DWG/DXF]をクリックします。

  11. [DWG ローダのバージョン]フィールドの値がインストール済みの OE のバージョンと同じであることを確認して、ダイアログ ボックスを閉じます。例えば、AutoCAD Architecture 2015 用の OE がインストールされている場合、[DWG ローダのバージョン]を 2015 に設定する必要があります。

    Navisworks で DWG ファイルを開く場合、ファイル リーダは設定済みの OE を使用します。

Object Enabler に関する FAQ

Q1.Navisworks で Object Enabler を使用する必要があるかどうかを確認する方法は?

A1.Navisworks で DWG ファイルを開いたとき、オブジェクトがワイヤフレーム ジオメトリとして表示される場合、これは通常、Object Enabler が見つからないことを意味しています。さらに、[シーン統計値]ダイアログ ボックスには、見つからないかロードに失敗した OE がレポートされます。

Q2.Object Enabler はどこで入手できますか?

A2.推奨する OE の取得方法は、DWG ファイルのオーサリング担当者に OE を要求することです。これにより、正しいバージョンの OE を必ず使用できます。

ヒント: また、多数の OE をオーサリング アプリケーションのベンダー Web サイトからダウンロードできます。たとえば、autodesk.com または Autodesk Account から AutoCAD OE をダウンロードすることができます。

Q3.Object Enabler が見つからないとレポートされていないのに、ワイヤフレーム ジオメトリしか表示されない場合の対処方法は?

A3:

  1. アプリケーション ボタン > [オプション]の順にクリックします。
  2. [オプション エディタ]で[ファイル リーダ]ノードを展開し、[DWG/DXF]をクリックします。
  3. [レンダリングの種類]ドロップダウン リストから[シェーディング]を選択します。
  4. [ADT 標準設定を使用]チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
  5. [OK]をクリックし、変更を保存してダイアログ ボックスを閉じます。
  6. [クイック アクセス]ツールバーの[新規] をクリックし、DWG ファイルを再び開きます。