クランプ作業平面を使用したツールパス制限の指定方法

クランプ作業平面を設定し、特定の作業平面に関連するリミットの指定が可能です。作業平面(A)でツールパスを作成し、作業平面(B)でその加工リミットが利用可能な場合、(B)をクランプ作業平面にすることで、リミットを速やかに指定することができます。

注: 作業平面(B)から作業平面(A)へのリミット値の変換も可能ですが、かなりの時間を要します。

この例では、工具軸リミット で制限されたツールパスで、クランプ作業平面 を使用します。examples ディレクトリの Knob.dgk モデルを Y 軸方向で 270 回転して使用します。

注: この場合、ツールパスは 作業平面で作成されていますが、加工リミットは 作業平面で利用可能です。
  1. 個別のモデル コンテキスト メニューから 編集 > 変換 を選択し、モデル変換 ダイアログを表示します。
  2. モデル変換 ダイアログを使用し、Y でモデルを 270 回転 し、了解 をクリックします。
  3. パターン方向 から V を選択し、サーフェス投影仕上げ加工 ツールパスを作成します。球状サーフェスを選択し、10mmボールエンドミル 工具、および、ステップオーバー5 を使用してツールパスを作成します。工具軸 から リード/リーン を選択し、リード および リーン0 と入力します。

  4. をクリックし、ツールパスのコピーを作成します。
  5. ストラテジーページで をクリックし、工具軸 ページを表示します。工具軸リミット オプションを選択し、工具軸リミット ページを表示します。
  6. 以下のように、工具軸リミット ページを設定します。
    1. モード から ツールパス削除 を選択します。
    2. エレベーション角度 - 始点0終点90 と入力します。
  7. グラフィックウィンドウで球状サーフェスを選択し、サーフェス投影仕上げ加工 ダイアログの 計算 をクリックして、ツールパスの再計算を行います。

    エレベーション角度 リミットに達するまで、ツールパスの一部のみが作成されます。

    ただし、加工リミットが適切な作業平面で定義されていないため、適切なツールパスにはなりません。そのため、Y 軸で 270 回転した作業平面の作成が必要になります。

  8. 作業平面 コンテキストメニューから 作業平面作成 を選択します。これにより、作業平面編集 タブが表示されます。
  9. [作業平面編集] タブ > [編集] パネル > [Y 軸を中心に回転] をクリックし、[回転] ダイアログを表示します。
  10. 角度270 と入力し、了解 をクリックします。
  11. [作業平面編集] タブ > [終了] パネル > [了解] をクリックして変更を了解し、タブを閉じます。

  12. ステップ 2 から 4 を繰返します。ただし、今回は リミット ページから作成済みの 作業平面 を選択します。

    その他のパラメーターは変更せずに、新規作業平面が 非アクティブ であることを確認します。

  13. モデルの球状サーフェスを選択し、サーフェス投影仕上げ加工 ツールパスを再計算します。