プロジェクトに配置された要素をインスタンスと呼びます。要素には 2 つのタイプのパラメータがあります。1 つはタイプ パラメータ、もう 1 つはインスタンス パラメータといい、要素の外観や振る舞いをコントロールすることができます。
同じタイプ プロパティのセットはファミリ内のすべての要素に共通であり、各プロパティの値は、特定のファミリ タイプのすべてのインスタンスで同じ値を持ちます。
たとえば「机」ファミリに属するすべての要素には「幅」プロパティがありますが、その値は、ファミリ タイプによって異なります。「机」ファミリの1525 x 762 mm (60 x 30 インチ)ファミリ タイプのすべてのインスタンスの「幅」の値は 1525 mm (60インチ)ですが、1830 x 915 mm (72 x 36 インチ)ファミリ タイプのすべてのインスタンスの「幅」の値は 1830 mm (72 インチ)です。
タイプ プロパティの値を変更すると、その値は既に配置されている、あるいはこれから配置されるそのファミリ タイプのすべてのインスタンスに反映されます。
インスタンス プロパティに設定される共通セット(属性項目)は、特定のファミリ タイプに属するすべての要素に対して共通に適用されますが、これらのプロパティの値は、建物またはプロジェクト内の要素の位置によって異なります。
たとえば、窓の寸法は、タイプ プロパティですが、レベルからのその窓の高さはインスタンス プロパティです。同様に、梁の断面寸法は、タイプ プロパティですが、梁の長さはインスタンス プロパティです。
インスタンス プロパティの値を変更すると、選択指定したセット内の要素または配置しようとしている要素にのみ影響を与えます。たとえば、梁を選択し、そのいずれかのインスタンス プロパティ値をプロパティ パレットで変更した場合、その梁だけが影響を受けます。梁を配置するためのツールを選択し、そのいずれかのインスタンス プロパティ値を変更すると、そのツールで配置するすべての梁に新しい値が適用されます。