集計表を書式設定する

プロジェクト内での集計表データの表示方法をコントロールします。

集計表の書式設定とは

集計表ビューをシートに配置する際にその外観をコントロールできます。書式設定用のツールを使用すると、集計表の見出しセルとデータ行を変更できます。見出しの色、フォント、および境界を結合、追加、変更できます。列を非表示にしたり、行をストライプにしたり、データ行に合計を追加することもできます。

既定の集計表ビュー

書式設定した集計表ビュー

利点

書式設定用のツールを使用すると、集計表情報を最も効果的に伝えることができます。たとえば集計表ビューに会社の規定を適用する必要がある場合などは、書式設定用のツールを使用して Revit の既定の表示方法をカスタマイズできます。モデル テンプレート ファイルで集計表を設定し、見出しの書式設定を修正します。モデルに要素を追加すると、集計表が書式設定され、シートに配置できるようになります。

ツールのある場所

ほとんどの書式設定用ツールは、集計表ビューを開いたときにリボンに表示されます。
データ行を書式設定するためのその他のツールは、[集計表プロパティ]ダイアログにあります。[集計表プロパティ]ダイアログには、次のタブがあります。
  • [フィルタ]タブで集計表の内容をフィルタします。
  • [並べ替え/グループ化]タブで集計表のデータを並べ替えたりグループ化します。
  • [書式]タブで、見出しと条件データの書式を設定します(このタブのほとんどの機能は、リボン ツールにあるものと同じです)。
  • [外観]タブで罫線とテキストの既定の外観を設定します。
通常、集計表の見出し領域の書式設定を行うツールはリボンに、データ行の書式設定を行うツールは[集計表プロパティ]ダイアログにあります。集計表ビューに適用する書式の中には、集計表ビューに表示されないものがあります。すべての書式設定を表示するには、集計表をシートに配置する必要があります。書式の変更がシート上でどのように表示されるかを確認できるように、集計表ビューとシート ビューを並べて表示することを検討してください。「タイル ビュー」を参照してください。

例として、Revit とともにインストールされるサンプル ファイル rac_advanced_sample_project.rvt の部屋仕上げの集計表を使用して、書式設定について説明します。必要な情報を表示するように集計表データの書式を設定し、会社の規定に合わせて見出しの形式を調整します。

データ行を書式設定する

集計表データをフィルタする

まず、表示するデータをフィルタします。集計表に含まれている[レベル]パラメータを、フィルタするためのフィールドとして指定できます。[集計表プロパティ]ダイアログで、レベル 1 の部屋のみを含めるフィルタを作成します。
詳細については、「集計表のデータをフィルタで絞り込む」を参照してください。

このフィルタを機能させるには[レベル]パラメータを集計表に含める必要があります。しかし集計表に表示する必要がない場合は、リボンにある[非表示] をクリックして、[レベル]列を非表示にすることができます。

総面積を計算する

集計表での合計計算を[集計表プロパティ]ダイアログで設定します。まず、計算するパラメータを設定します。[書式]タブで[面積]フィールドを選択し、[フィールドの書式]の下にある[合計を計算]をオンにします。次に、[並べ替え/グループ化]タブで[合計]をオンにして、合計を集計表でどのように表示するかをプルダウン メニューから選択します。この例では、[面積]フィールドに床面積の合計を表示するように設定したので、合計のタイトルを「Total Floor Area」(総床面積)に変更します。

ビデオ: 集計表で合計を計算する

グラフィックスを調整する

行をストライプにすると、集計表が読みやすくなります。[集計表プロパティ]ダイアログの[外観]タブで[ストライプ]を選択し、目的の色を設定します。詳細については、「集計表の行を対照的な色で表示する」を参照してください。ダイアログの同じタブで、集計表のセルの外枠に、より太い線を設定します。

[外観]タブには、タイトル、見出し、および集計表全体に使用する既定の文字スタイルをコントロールするための設定もあります。タイトルと見出しの文字の既定は、集計表の書式設定用ツールで上書きできます。

注: 集計表の罫線や文字スタイルに対する変更は、集計表ビューに反映されません。集計表をシートに配置すると、その変化を確認できます。

集計表の見出しを書式設定する

見出しのセルを追加、調整する

タイトルのセルを選択し、[挿入] [選択した行の下]をクリックして、タイトルの下に行を追加します。次に、新しい行の最初の 2 つのセルを選択し、 [結合/結合を解除]をクリックしてセルを結合します。同じ操作を行って、残りのセルを右に結合します。

次に、追加したセルに、ロゴと集計表の注意事項を追加します。集計表タイトルの下にある結合した左側のセルを選択し、 [イメージを挿入]をクリックしてセルにロゴを追加します。次に、結合した右側のセルを選択し、集計表の注意事項のテキストを追加します。この例では、既定の文字スタイルの フォントが斜体に変更され、右端に位置合わせされます。

見出しのグラフィックスを調整する

タイトルのセルを選択します。リボンの [シェーディング]をクリックして、セルの色を設定します。 [フォント]をクリックして、タイトルの既定のフォントを上書きします。ここでは、サイズを大きくして、太字にします。そして左端に位置合わせします。

最後に、集計表の見出しとデータ行を分かりやすくするために、太い罫線で区切ります。集計表ビューのセルをクリックしてドラッグし、選択します。リボンの [罫線]をクリックします。[境界を編集]ダイアログで線種を選択し、その線種を適用する場所のボタンをクリックします。この例では、下側の罫線にのみ、太い線種を割り当てます。

まとめ

次回集計表で作業するときは、集計表のデータと見出しの書式を設定するツールを使用してみてください。既定の集計表を書式設定すると、読みやすくなり、チーム間のコミュニケーションが容易になります。集計表に適した書式が見つかったら、書式設定した集計表をテンプレート ファイルに事前に含めておくと、次回からプロジェクトの時間を節約できます。