建物モデル要素を特定のフェーズに割り当てるには、[フェーズ]プロパティを使用します。また、別のフェーズやフェーズ フィルタにビューのコピーを割り当てることもできます。
ビューのフェーズ プロパティ
Revit LT のビューにはそれぞれ[フェーズ]プロパティと[フェーズ フィルタ]プロパティがあります。
- [フェーズ]プロパティは、ビューのフェーズの名前です。ビューを開く、または作成すると、そのビューにフェーズ値が自動的に含まれます。ビューをコピーしておいて、別のフェーズ値をそのビューに割り当てることもできます。たとえば、元のビューにはフェーズ 1、コピーにはフェーズ 2 を含めるとします。フェーズ 1 に要素を作成して、フェーズ 2 でその要素を解体します。元のビューでは新設として要素が表示され、コピーでは解体要素として表示されます。
- [フェーズ フィルタ]プロパティを使用すると、ビュー内の要素の表示を制御できます。たとえば、解体された壁は青色の破線で表示され、既設の要素は黒色の実線で表示されます。フェーズ フィルタは、1 つまたは複数のフェーズからの要素を表示するビューに適用できます。
要素のフェーズ プロパティ
プロジェクトに追加する各要素には、[構築フェーズ]と[解体フェーズ]の両プロパティがあります。
- [構築フェーズ]プロパティは、その要素が建物モデルに追加されたフェーズを示します。このプロパティの既定値は、現在のビューのフェーズ値と同じになります。必要に応じて、別の値を指定できます。
- [解体フェーズ]プロパティは、その要素が解体されたフェーズを示します。既定値は[なし]です。このプロパティは要素を解体すると、要素を解体したビューの現在のフェーズに更新されます。[解体フェーズ]プロパティの値を変えることで、要素を解体することも可能です。
- [構築フェーズ]プロパティと[解体フェーズ]プロパティの両方をビュー フィルタで使用できます。「ビュー·フィルタ」を参照してください。
フェーズ ステータス
ビューのフェーズおよび要素の構築フェーズ/解体フェーズのプロパティは、連動してビュー内の要素のフェーズ ステータスを確定します。要素のフェーズ ステータスは、ビューのフェーズ フィルタによって表示設定の確定に使用されます。
- 新設 - 要素の[構築フェーズ]はビューのフェーズと一致します。
- 既設 - 要素の[構築フェーズ]はビューのフェーズではなくタイムライン上の前段階です。
- 解体 - 要素の[構築フェーズ]はタイムライン上の前段階であり、[解体フェーズ]プロパティはビューのフェーズに一致します。
- 仮設 -要素の[構築フェーズ]と[解体フェーズ]の両方がビューのフェーズと一致します。