キーノートについて

キーノート パラメータは、すべてのモデル要素(詳細コンポーネントなど)とマテリアルで使用できます。キーノート タグ ファミリを使用して、これらの各要素にタグを付けることができます。キーノートの値は、キーノートのリストを含む別のテキスト ファイルから取り出すことができます。

参照キーノートまたは単に「キーノート」は、図面上のマテリアルや製品を識別して、図面を仕様に関連付けます。

キーノートの目的は、各項目の要件が仕様のどこにあるか閲覧者がわかるようにすることです。

要素は、項目が順番に並んだリストの数字識別子を持つ注記と、ビュー内での位置を指す引出線によって、個別に識別されます。キーノートの値は、各ファミリのタイプ パラメータとして定義されます。キーノート自体によってこのパラメータが読み取られ、キーノートに合ったラベルが作成されます。キーノートは通常、建築業界で使用される標準の仕様体系を参照します。たとえば、1995 Construction Specification Institute (CSI) Master 形式体系によって設定された 16 の区分を参照するキーノートや、この体系の 2004 年版に含まれる 50 の区分を参照するキーノートを使用できます。

図面と仕様の整合性を高めるため、キーノートには、セクション番号の後に、小数点と英数字の接尾辞が付き、これにより、閲覧者はプロジェクトのマニュアル内で該当するセクションがわかります。

キーノートのテキストは一般的で、仕様と同じ用語を使用する必要があります。項目の特性を詳細に設定しないでください。項目はプロジェクトの進行中に変更される可能性があり、その場合にすべてのキーノートの変更が必要となるためです。

同じ建物要素の異なるファミリ タイプには、異なるキーノートを設定して、それぞれを仕様内の対応する名称に関連付ける必要があります。たとえば、フラッシュ パネルと幅の狭い化粧目地でつなげたメタル壁パネルの両方が含まれる建物では、名称の異なる 2 つのキーノートが使用されます。

07 42 13.A11 Metal Wall Panel (MWP-1)

07 42 13.A12 Metal Wall Panel (MWP-2)

MWP-2 の仕様を別のタイプのメタル壁パネルに変更しても、キーノートはその仕様を直接示しているため、調整が不要です。キーノートの値は、.txt ファイルを使用して設定され、要素に割り当てられます。「ビデオ: キーノート テキスト ファイルを編集する」を参照してください

シート キーノート

シート キーノートによって、図面の重要な要素が識別されたり、操作の情報が

表示されますが、仕様に関連付けられていません。

たとえば、キーノートが破線を識別し、次のような説明を表示する場合があります。

上の階の開口部の線

または、キーノートがインストール時に次のような指示を表示する場合があります。

新しい壁の面を既存の壁の面に位置合わせ

シート キーノートの形式は、図面内の項目を指す矢印が付いた丸数字です。

Revit LT のキーノート

要素にキーノートの値が既に含まれている場合は、それが自動的にタグに表示されます。要素にキーノートの値が含まれていない場合は、キーノートの値を直接選択できます。Revit LT では、キーノート作成用に 2 つのサンプル テキスト ファイルが提供されています。

プロジェクトで割り当てられているキーノートは、ソース キーノート テーブルにリンクされます。キーノート テーブルを変更した場合、プロジェクトを閉じてから再び開くと、プロジェクト内のキーノートに変更が反映されます。

Revit LT で提供されている既定のキーノート作成データは、1995 Construction Specification Institute (CSI) Master 形式体系が基になっています。この体系では、16 の区分を使用して、建設プロセスとマテリアルが編成されています。この単位系は米国で広く使用されています。この単位系の新しいバージョンは 50 の区分に基づいており、2004 年に導入されました。Revit LT は、CSI システムの両方のバージョンをサポートしています。

このシステムが最も有効なのは、プロジェクトで使用されるオブジェクトにそれぞれのキーノート値が既に割り当てられている場合です。これらの値が提供されていない場合は、キーノート タグを配置するときに値を割り当てることができます。マテリアル、システム、コンポーネントの各ファミリ、詳細コンポーネントには、あらかじめキーノート パラメータを入力しておくことができます。

ビデオ: 要素キーノートを配置および編集する

キーノートの配置に関するヒント

注: キーノートの使用に代えて(または、キーノートの使用に加えて)、注釈リストを使用してモデルに注釈を追加することをお勧めします。詳細については、「注釈集計表(注釈リスト)について」を参照してください。

キーノートの位置合わせ

複数のキーノートを位置合わせするには、それらを選択し、[修正 | キーノート タグ]タブ [複数の位置合わせ]パネルをクリックして、位置合わせオプションを選択します。