Vault のアップグレードごとに、バックアップを検証してアップグレードを開始することをお勧めします。
次のアップグレードのテストの手順は、バックアップを検証するための有効な方法です。
実稼働サーバと可能な限り同じ構成のコンピュータを用意し、実際に Vault サーバをアップグレードしてみるのが最適な方法です。バックアップがうまくいっているか、問題点を見逃していないかなどを、実稼働環境に影響を及ぼすことなく確認できます。次で、テスト環境の長所の概要について説明します。
実稼働環境と同様のテスト環境を用意できない場合は、コストの低い代替案として、VMware や Microsoft の Virtual PC のような仮想マシンを使用できます。仮想マシンでは、前述の利点の大部分が失われますが、バックアップとマイグレーションの検証を実行しないよりは、はるかに有効です。
テスト環境に実稼働バックアップを復元するには、Vault サーバ アプリケーションを使用します。
マイグレーションのタイムアウト
マイグレーションがタイムアウト エラーで停止した場合、次の手順が問題の解決に役立ちます。ADMS Console で、本日の日付のコンソール ログを探し、'timeout' を検索します。タイムアウト エラーが見つかった場合は、次の手順を実行します。
次の ADMS ログ ファイルを調べて、原因がタイムアウトであるかを確認します。
C:\ProgramData\Autodesk\VaultServer\Filestore\ADMSConsoleLog-YYYYMMDD.txt
ログ ファイルで、下から上に 'timeout' を検索します。マイグレーションが停止した時刻と一致するタイム スタンプのタイムアウト エラーが見つかった場合は、次の手順を実行します。
**<timeouts connection=”120” defaultCommand=”360” longCommand=”1800” />**
注: 表示されている値と異なる場合があります。
注: defaultCommand 値を 1000 より高い値に設定した場合は、executionTimeout 値をそれ以上の値に増やします。この値は、次の行にあります。<httpRuntime maxRequestLength=”51200” executionTimeout=”1000” />。
Web.config ファイルを保存します。
ADMS Console を開きます。
次のいずれかのタスクを実行します。 - Vault の横に黄色の感嘆符が表示されている場合は、Vault を右クリックしてマイグレーションを選択します。 - 黄色の記号が表示されていない場合、ADMS Console を閉じて、次の手順に従ってビルド間のマイグレーションを実行します。
例: Connectivity.ADMSConsole.Exe -Ob2bmigrate -VUadministrator -VPadmin_password -DBUsql_user -DBPsql_password では、admin_password を -VP スイッチの該当する管理者パスワードに置き換えます。
最後の 2 つのコマンド ライン パラメータである –DBU と –DBP は、sa パスワードが既定のパスワードでない場合にのみ必要です。
ファイル保管場所とデータベースが完成し、復元後の環境が正常に動作することを確認します。設定を検証するには、コンテンツと Vault サーバ アプリケーションを確認するためのクライアントを使用します。
本ドキュメントで説明したプロセスをテスト環境に適用します。テスト環境を使用すると、マイグレーション プロセスを安全に体験し、予期しない問題を検出できます。このプロセスには時間がかかりますが、実稼働環境への影響を回避できるため、長期的には時間を節約でき、ストレスを感じることも少なくなります。