テクスチャでベイク処理された法線マップをマテリアルに適用します。
このマップは、通常はマテリアルの[バンプ](Bump)または[ディスプレイスメント](Displacement)コンポーネント、あるいは両方に一度に割り当てられます。[ディスプレイスメント](Displacement)のマップを使用すると、極端にスムーズに見えるエッジを補正することができますが、ジオメトリに余分な面が追加されます。法線マップの詳細については、「ベイク処理済みテクスチャの要素」を参照してください。
ヒント: [テクスチャをレンダリング](Render To Texture)ダイアログ ボックスの
[出力](Output)ロールアウトの[選択した要素の共通設定](Selected Elements Unique Settings)領域で[法線バンプに出力](Output Into Normal Bump)をオンに切り替えると、指定したマテリアル コンポーネントの法線マップは自動的に生成されます。
法線バンプ マップとして使用するレンダリング ファイルを保存する場合は、[データ イメージ](Data Image)をクリックしてください。法線バンプ マップの値はカラーを表さず、カラーによって管理できません。
インタフェース

- 法線
- 一般に、[テクスチャをレンダリング](Render To Texture)で生成された法線マップが含まれます。
チェック ボックスを使用して、マップの使用を有効にするか無効にするかを指定します(既定値はオン)。マップの効果を調整するには、編集ボックスを使用します。
- 追加バンプ
- このオプションのコンポーネントには、バンプかディスプレイスメント効果を修正するための追加マップが含まれることがあります。これは通常のバンプ マップとして扱われます。
チェック ボックスを使用して、マップの使用を有効にするか無効にするかを指定します(既定値はオン)。マップの効果を調整するには、編集ボックスを使用します。
[チャネル管理](Channel Direction)領域
既定では、法線マップの赤いチャネルは左(大きな値)と右(小さな値)を表し、緑のチャネルは下(大きな値)と上(小さな値)を表します。青のチャネルは垂直距離を表します。この領域のコントロールでは、その処理方法を調整できます。
- 赤を反転 (X) (Flip Red (X))
- 赤のチャネルが反転し、左右が逆になります。
- 緑を反転 (Y) (Flip Green (Y))
- 緑のチャネルが反転し、上下が逆になります。
- 赤 & 緑をスワップ(Swap Red & Green)
- 赤と緑のチャネルをスワップして法線を回転させます。
たとえば、(228,178, 255)の法線は 2 時の方向を指します。赤と緑をスワップすると、法線は(178, 228, 255)となり、1 時の方向を指します。
注: Autodesk 3ds Max 2014 では、2014 より前のバージョンで発生した法線バンプ マップが修正されました。以前は、
3ds Max で他のレンダリング システムとは異なる接線ごとの生成方法を使用していました。この方法を変更することはできませんでした。バージョン 2014 の時点で、
3ds Max には 3ds Max、Maya、DirectX という の 3 つのモードがあり、個々の技法に互換性があります。「
[法線バンプ モード](Normal Bump Mode)領域」を参照してください。
[方法] (Method)領域
[方法](Method)領域では、法線で使用する座標を選択できます。このコントロールは、[投影オプション](Projection Options)ダイアログ ボックスのコントロールと同じです。
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[接線](Tangent) (既定値) ターゲットオブジェクトのサーフェスの接線における投影です。
アニメートしたキャラクタなど、移動と変形の両方が行われるオブジェクトに使用する方法です。
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[ローカル XYZ](Local XYZ) オブジェクトのローカル座標を使用した投影です。
静止オブジェクトと移動オブジェクトに使用できますが、変形するオブジェクトには使用できません。オブジェクトが変形する場合、投影は一部のフレームで不正確になります。
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[スクリーン](Screen) 画面座標を使用した投影。つまり、Z 軸に対してフラットな投影です。X 軸は水平軸で、右方向に向かって値が増加します。Y 軸は垂直軸で、上方に向かって値が増加します。そして Z 軸は画面に対して垂直で、ビューワ方向に向かって値が増加します。
窓を通して見える銅像など、単一角度のみから見る静止オブジェクトに主に使用します。
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[ワールド](World) ワールド座標を使用した投影。
移動や変形が行われないオブジェクトに主に使用します。移動や変形が行われる場合、ワールド投影法線を含む移動オブジェクトは、テクスチャを「泳ぐ」ように表示されます。