複数のファイルからなるアプリケーションの管理プロセスを支援するために、Visual LISP はプロジェクトという構造を提供しています。Visual LISP プロジェクトには、AutoLISP ソース ファイルのリストとファイルのコンパイル方法に関する一連の規則が含まれます。プロジェクト定義を使用すると、Visual LISP は次のことを行うことができます。
- アプリケーション内のどの .lsp ファイルが変更されたかをチェックして、変更されたファイルだけを自動的に再コンパイルします。この手順は、一般にメイク プロシージャと呼ばれます。
- プロジェクトに関連付けられているすべてのソース ファイルをリストして、ソース ファイルに簡単にアクセスできるようにします。これにより、1 回のクリックでソース ファイルにアクセスできるようになります。
- 探しているテキストがどのソース ファイルに含まれているか分からないときに、文字列を検索することにより、コードを見つけられるようにします。Visual LISP は、プロジェクトに含まれているファイルのみを検索します。
- 複数のソース ファイルの対応する部分を直接リンクすることにより、コンパイルされたコードを最適化します。
Visual LISP プロジェクトの定義方法と使用方法を説明する前に、Visual LISP で使用されるファイルのタイプを紹介します。