選択したオブジェクトに基いて線種定義を作成し、それを指定した線種定義(LIN)ファイルに保存します。
線種とは、ダッシュ、ドット、シェイプ、および文字オブジェクトの繰り返しパターンです。AutoCAD の標準的な PLINE[ポリライン]、LINE[線分]、POINT[点]、TEXT[文字記入]、SHAPE[シェイプ挿入]コマンドを使用して線種パターンを描き、次に MKLTYPE のプロンプト「オブジェクトを選択」に対して、それらのオブジェクトを選択します。MKLTYPE を使用して、単純な線種と複雑な線種の両方を定義することができます。複雑な線種を定義するには、シェイプや文字オブジェクトを含めて選択します。MKSHAPE を使用すれば、オブジェクトを選択することによって、シェイプを簡単に作成することができます。
コマンド: MKLTYPE
Select a ".LIN" file: <C:¥Express¥Drawings¥acad.lin>: 線種ファイルのフォルダ パスと名前を入力します。
Enter linetype name: 線種の名前を指定します。
Linetype description: 線種の説明を指定します。
Starting point for line definition: 始点を指定します。
Ending point for line definition: 終点を指定します。
オブジェクトを選択: 線分、ポリライン、点、シェイプ、文字オブジェクトを選択します。
注意
- 既存の LIN ファイルを選択すると、ファイルが上書きされるという警告が表示されますが、実際には追加されます。選択した LIN ファイルに既に存在する線種名と同じ名前で線種を作成しようとすると、上書きの警告が表示されます。Yes を選択すると、既存の線種は上書きされますが、ファイルの残りの部分は、そのまま保持されます。
- 空白のセグメントから始まる線種を作成すると、定義の開始点にドットが追加されます。
- 状況によっては、PLINEGEN を 1 に設定すると、複雑な線種を使用して作成したポリライン内のシェイプが良好に表示されます。
- シェイプを含む複雑な線種を作成する場合、選択できるシェイプは、現在の UCS の XY 平面上に存在し、かつ鏡像化されていないもののみです。
例
破線の Cold Water 線種を作成します。
ファイル名、線種名、説明を指定した後、始点を示す点と線分定義の終点を選択します。
線種の定義に使用する線分と文字オブジェクトを指定します。
線種はロードされ、使用できる状態です。
ファイル
mkltype.lsp