概要 - カスタム レンダリング プリセット

レンダリング設定の集まりをカスタム レンダリング プリセットとして保存し、シーンをレンダリングする前にこれを復元することができます。

図面には、標準とカスタムの 2 種類のレンダリング プリセットを含めることができます。どちらもレンダリング設定の名前の付いたセットですが、いくつか重要な違いがあります。次に、この 2 つの主な相違点について説明します。

[レンダリング プリセット管理]パレットのドロップダウン リストやリボンの[レンダリング]パネルのドロップダウン リストを使用して、レンダリング プリセットを現在に設定することができます。図面に保存されたカスタム レンダリング プリセットは一番上の方にリストされ、標準レンダリング プリセットは一番下の方にリストされます。

標準レンダリング プリセットを変更することはできませんが、標準レンダリング プリセットのコピーを作成することはできます。レンダリング プリセットをコピーすると、結果的に新しいカスタム レンダリング プリセットが作成されます。新しいカスタム レンダリング プリセットは、既定値のセットを使用して作成することもできます。カスタム レンダリング プリセットを作成したら、作成したカスタム レンダリング プリセットの名前、説明、レンダリング設定を変更することができます。

使用可能なレンダリング プリセット

定義済みの 6 つのレンダリング プリセットから選択して、レンダリング出力の品質と速度をコントロールすることができます。

レンダリングを正常に実施するには、要求される視覚的な複雑さとレンダリング速度のバランスを見極めることが重要です。通常、最高画質のイメージのレンダリングに最も時間がかかります。レンダリングでは、コンピュータを長時間ビジー状態にする数多くの複雑な計算が行われます。効率的に作業するには、そのプロジェクトに十分な、つまり許容できる画質レベルのイメージ作成を検討してください。

レンダリング プリセット 説明
低品質 アンチエイリアシングは無視されます。サンプルのフィルタリングおよびレイ トレーシングがアクティブになります。シェーディング品質は低くなります。このレンダリング スタイルは、シーンに適用したマテリアルや光源の効果を簡単に確認する場合に使用します。生成されたイメージには小規模の誤りや不整(アーチファクト)が含まれます。
中間品質 アンチエイリアシングがアクティブになります。サンプルのフィルタリングとレイ トレーシングがアクティブになり、[低品質]レンダリング スタイルと比較して反射の深度が大きくなります。このレンダリング スタイルは、最終レンダリング出力をエクスポートする前の段階で、シーンの最終プレビューに使用します。イメージは十分な品質で生成され、アーチファクトも少なくなります。
高品質 アンチエイリアシング、サンプルのフィルタリング、レイ トレーシングがアクティブになります。イメージは高品質で、すべての反射と透明度、およびエッジ、反射、影のアンチエイリアシングが適用されます。このレンダリング品質の生成には、最も時間がかかります。このレンダリング スタイルは、レンダリング出力の最終エクスポート時に使用します。高度に忠実なイメージが生成され、アーチファクトは最小限に抑えられます。
コーヒーブレイク品質 シンプルな照明の計算と標準の数値精度を使用する 10 分のレンダリング時間を設定します。
ランチタイム品質 詳細な照明の計算と標準の数値精度を使用する 60 分のレンダリング時間を設定します。
オーバーナイト品質 詳細な照明の計算と高い数値精度を使用する 720 分のレンダリング時間を設定します。