作業するために図面を開く方法は、他のアプリケーションの場合とまったく変わりません。
注: AutoCAD 2026 および AutoCAD 2026 ベースの製品以降、ファイルを開く際のパフォーマンスを向上させるために、図面ファイルを開いている間にラスター イメージがバックグラウンドでロードされるようになりました。この動作は、システム変数
IMAGEASYNC によってコントロールされます。スクリプトや AutoLISP プログラムで、処理を続ける前にすべてのラスター イメージを完全にロードする必要がある場合は、必ず
IMAGEASYNCWAIT[イメージのバックグラウンド読み込み]コマンドを呼び出してください。
サポート ファイルの場所
開こうとしている図面のサポート ファイルの場所は、図面が接続されたサポート ファイルを使用して Autodesk Docs プロジェクトに保存されているかどうかによって異なります。
- 接続されたサポート ファイルを使用して Autodesk Docs プロジェクトから図面を開く場合 - 図面のサポート ファイルは、[オプション]ダイアログ ボックスの[プロジェクト設定]、[マイ設定]、[クラシック AutoCAD 設定]で設定されたパスから取得されます。
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Autodesk Docs プロジェクトから開かない場合、接続されたサポート ファイルにプロジェクトが設定されていない場合 - 図面のサポート ファイルは、[オプション]ダイアログ ボックスの現在の AutoCAD ユーザ プロファイルから取得されます。
TrustedDWG™ 図面ファイル
オートデスクのアプリケーションおよび RealDWG™ ベースのアプリケーションで作成された DWG、DWT、DWS ファイルは、オートデスクによって信頼性が確保されています。TrustedDWG ファイルを開くと、ステータス バーに次のアイコンが表示されます。
システム変数 DWGCHECK がオン(1)に設定されていると、次の場合に警告ボックスが表示されます。
- 図面ファイル形式が AutoCAD Release 14 以降の形式である。かつ
- 図面ファイルが、もともとオートデスクのアプリケーションまたは RealDWG ベースのアプリケーションで作成されていない。
TrustedDWG の詳細を参照するには、TrustedDWG アイコンをクリックしてください。
既定の図面フォルダを変更する
製品を起動するたびに、ファイルを開いたり保存するために最後に使用したフォルダが、標準のファイル選択ダイアログ ボックスの既定のパスになります。また、Windows でプログラムのショート カット アイコンを使用して、固定された既定のフォルダを指定することができます。具体的な手順は、トピック「既定の図面フォルダを変更するには」を参照してください。
見つからない参照を解決する
図面を開いたとき、外部参照、イメージ、アンダーレイなどの外部参照が見つからない場合に通知されます。外部参照を他のフォルダまたはドライブに移動した場合は、外部参照パレットを使用してファイルの場所を特定します。
注: シェイプ ファイルが見つからないのは、多くの場合、線種で使用されているカスタム シェイプによるものです。見つからない線種ファイルを参照するか、図面を含むフォルダ、または[オプション]ダイアログ ボックスで定義されているサポート パスの 1 つにシェイプ ファイルを格納します。線種内のカスタム シェイプ ファイルの詳細は、「概要 - カスタム線種内のシェイプ」を参照してください。
破損した図面ファイルを修復する
状況によっては、図面ファイルが破損する可能性があります。図面ファイルの破損は、たとえば、ハードウェアのトラブルや、転送エラーによって発生します。図面ファイルが破損した場合は、次の方法で修復できる可能性があります。
- 図面ファイルを開いた状態で AUDIT[監査]を使用します。
- 図面ファイルを開けないときは、RECOVER[修復]を使用します。
図面ファイルを修復できない場合は、図面の .bak ファイルを、拡張子 .dwg で指定した同様のファイル名に変更します。.bak ファイルも破損している場合、うまくいけばバックアップ デバイスまたはバックアップの場所からコピーにアクセスできる可能性があります。
旧形式のオブジェクトを変換する
旧リリースで作成された図面には、変更されたりサポート対象外になったオブジェクトが含まれている場合があります。通常、旧リリースで作成された図面ファイルを開くと、オブジェクトは自動的に最新バージョンに更新されます。ただし、自動的に更新されず、手動で変換する必要があるオブジェクトもあります。以下に、最新リリースで期待どおりに動作するために変換が必要になる可能性のあるオブジェクトの一部を示します。
- AutoCAD Release 14 または AutoCAD LT 97 より前の図面ファイルで作成および保存されたハッチングは最適化されていないため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。CONVERT[変換]コマンドを使用して、ハッチング形式を更新することができます。ハッチングを作成してから UCS に加えた変更は、回転するハッチングに影響を与える可能性があるため、ハッチングを更新する場合は、ハッチングを個別に更新し、結果が正しいことを視覚的に確認することをお勧めします。
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AutoCAD Release 14 または AutoCAD LT 97 より前の図面ファイルで作成および保存された 2D ポリラインは最適化されていないため、パフォーマンスに影響を与えます。CONVERT[変換]コマンドと CONVERTPOLY[ポリライン変換]コマンドを使用して、「旧形式」の 2D ポリラインを最適化されたライトウェイト ポリラインに変換して、図面ファイルのサイズを縮小するとともにパフォーマンスを向上させることができます。
注: システム変数 PLINETYPE は、2D ポリラインを最適化されたライトウェイト ポリラインに自動的に変換するかどうかをコントロールします。