スマート ブロック: 検索と変換

AutoCAD 2025 は、設計プロセスを合理化するためのさまざまな「スマート ブロック」ソリューションを提供します。このリリースでは、選択したジオメトリの複数のインスタンスを簡単にブロックに変換できます。

変換するジオメトリを選択すると、AutoCAD は同じジオメトリのすべてのインスタンスを検索してハイライト表示します。その後、選択したジオメトリおよび見つかったインスタンスをブロックに変換できます。
既存のブロックに変換する場合、いくつかのオプションがあります。現在の図面からブロックを選択したり、最近使用したブロックや、Autodesk AI で特定されたブロック ライブラリ内の類似ブロックを選択できます。
注: Autodesk AI の推奨ブロックは、AutoCAD でのみ使用できます。
既存のブロック定義を選択した後、尺度と回転を調整することで、見つかったインスタンスをブロック定義でどのように置き換えるかを決定できます。
または、ソース オブジェクトまたは選択したインスタンスを新しいブロックに変換できます。[変換]ダイアログ ボックスで、ブロック名と挿入位置を指定して、新しいブロックを定義します。既定では、挿入位置は選択したジオメトリの中心に設定されます。

ジオメトリを繰り返し、素早くブロックに変換する機能により、設計プロセスの冗長性が最小限に抑えられます。また、図面を編成するためのオプションが幅広く用意されています。

新しいコマンド

BCONVERT[ブロック変換] - [変換]ダイアログ ボックスを開き、選択したジオメトリおよび同一のインスタンスをブロックに変換します。

-BCONVERT[ブロック変換] - コマンド プロンプトで、選択した図形および同一のインスタンスをブロックに変換します。

新しいシステム変数

BLOCKEXCLUDECOLOR[変換除外色] - 識別されたインスタンスで、ブロックに変換しないインスタンスのハイライト色を設定します。

BLOCKINCLUDECOLOR[変換ブロック色] - 識別されたインスタンスで、ブロックに変換できるインスタンスのハイライト色を設定します。

BLOCKTARGETCOLOR[ブロック作成元] - 新しいブロック定義の作成元となる指定したインスタンスのハイライト色を設定します。