フレーム解析のソルバ設定は、すべてのシミュレーションに適用されます。新しいシミュレーションを開始するたびに、これらの基本設定が使用されます。グローバル設定は、シミュレーション プロパティを変更することによって、シミュレーション単位でオーバーライドできます。
ここでは、[ソルバ]タブのコントロールについて説明します。
アクセス: | リボン: [フレーム解析]タブ [設定]パネル [フレーム解析設定] ![]() |
| [ソルバの既定値] | ||
| [DSC アルゴリズム(梁リリース)] | リリースが定義された構造の計算中に非連続的な要素を有効にする場合に選択します。 | |
| [結果] | ||
| [梁の点] | ソルバによって計算される梁の点の下図を指定します。 | |
DSC アルゴリズムを使用すると、リリースが定義された構造を計算できます。
どのような梁で、どのようなタイプの解析を定義した場合でも、次のリリースが定義されます。
次の操作が実行されます。
構造モデルが生成されると、構造に新しいノードが生成されます。
リリースが定義された入力要素は修正されます。要素内で新しいノードが古いノードに置き換わります(古いノードは他の古い構造要素では残されます)。
古いノードと新しいノードの間で、フレーム解析が DSC 要素(非連続的)を作成します。次の図を参照してください。

DSC 要素は 2 ノード要素で、次の式に従ってノード荷重が生成されます。

ここで、k = [ki]、i = 1、Ndl は特定の自由度に割り当てられた剛性ベクトルです。
要素の剛性マトリックスの構造は次のとおりです。

ここで、T はバー要素から継承されるローカル ベースからグローバル ベースへの変換のマトリックスで、diag(k)はベクトル k から作成される対角マトリックスです。
DSC 要素を使用すると、梁内で弾性リリースを定義できます。
次のいずれかの方法を選択して、線形計算式システムを解析します。
[自動]: 一連のルールに基づいて適切な方法を選択します。
[フロンタル]: ガウスの消去法を使用します。
[スカイライン]: コレスキー LDLt 分解方法を使用します。
[スパース]: Nested Dissection 法(NDM)を使用します。
[スパース M]: Minimal degrees アルゴリズム(MDA)を使用します。
[マルチスレッド]: Intel® Math Kernel Library の PARDISO ソルバを使用します。
計算式システムの再番号付けとメモリ使用の最適化により、大規模構造プロジェクトの計算が可能です。