シミュレーションを実行した後、グラフィックス領域には、ボリューム プロットと、変数の値の範囲を示すカラーバーが表示されます。
カラーバーには、解析で計算された応力の値や変位とコンターの色がどのように対応しているかが表示されます。既定ではバーの範囲が[自動]に設定されています。この場合、Inventor によって表示用に値の範囲が割り当てられます。カラーバーの表示の修正は、セッション単位で管理されるため、セッションを越えて保存されることはありません。
[構造解析]タブ
[表示]パネル で、[カラーバー]
をクリックします。
カラーバー設定を選択します。
[カラー タイプ]で、次のいずれかを選択します。
: バーの連続的な変化に色を設定します。
: バーの連続的な変化に白黒またはグレースケールを設定します。
カラーバーの位置とサイズを設定するオプションを選択します。
変形されたモデルに、カラーバーで定義された値に対応する色のコンターが表示されます。

ほとんどの場合、赤で表示される結果は、応力が大きいか、変形が大きいか、安全率が低いことを示しています。各結果セットには、パーツにかかる荷重の影響についての情報がそれぞれ示されます。
結果では、解析時に計算された応力が、色コンターを使用して示されます。
せん断応力がゼロとなる平面に対して垂直な応力の値を示します。荷重条件によりパーツに加わる最大引張応力が分かります。
せん断応力がゼロとなる平面に対して垂直に作用します。荷重条件によりパーツに加わる最大圧縮応力が分かります。
結果は、解析後のモデルの変形形状を示しています。元の形状からの変形の大きさを示します。
荷重によって失敗する可能性の高いモデルの領域を示します。
シミュレーションの法線およびせん断応力の結果が保存されます。
シミュレーションの法線およびせん断応力の結果が保存されます。注: 固有値の解析では、変位の結果が固有の変形になります。変位の大きさは相対的な値で、実際の変形と同等とみなすことはできません。
シミュレーションのひずみの結果が保存されます。
シミュレーションの接触圧力の結果が保存されます。接触圧力は、接触面間の圧力です。接触圧力の要素と合応力値を含んでいます。
構造解析設定で指定したモードのモード シェイプを表示できます。固有値解析の結果が、ブラウザの[結果]ノードの下に表示されます。モード周波数をダブルクリックすると、モード シェイプが表示されます。コンターの色は、元の形状からの変形の大きさを示します。これらの変形はモーダルであり、各大きさが関連するため、実際の変形とはみなせません。モードの周波数が凡例に表示されます。この周波数は、パラメータとしても使用できます。
表示可能なさまざまな結果を確認するには、ブラウザで[結果]フォルダを展開します。
[静解析] タイプでは、フォン ミーゼス応力プロットが表示されます。
[固有値解析] タイプでは、モード周波数が表示されます。
別の結果を表示するには、確認する結果に対応するブラウザ ノードを右クリックして、[アクティブ化]をクリックします。または、結果ノードをダブルクリックします。
結果の表示を終了するには、アクティブな結果ノードをダブルクリックします。
をクリックします。
: 色が、特定の色と隣の色で混合されます。静解析および固有値解析シミュレーションの両方の結果タイプに対する既定のプロット表示方法です。
: 色の分離が明確になります。明確な色のバンドで表示されます。
をクリックします。
パラメトリック シミュレーションでは、2 次元の XY プロットとして結果を表示できます。
次の図では、同じシミュレーションについて、フォン ミーゼス応力の代わりに、変位の結果の XY プロットを示します。


精度を基準値に近づけるための収束の基準を定義します。結果の収束プロットには、使用されたリファインメントの数と、各リファインメントでのパラメータ値が表示されます。
結果の収束の XY プロットを表示するには、[収束設定]で、 [h リファインメントの最大数] を 0 よりも大きな値に設定します。
ブラウザで、[結果]フォルダのノードをクリックし、 [収束プロット]
をクリックします。
[準備]パネルで、 [収束設定]
をクリックします。
[収束設定]ダイアログ ボックスで、次の項目を指定します。
既定は 0 です。値の区切りは 1 です。
2 よりも大きな値の場合、ダイアログ ボックスが表示されます。パフォーマンスを低下させる可能性があるリファインメンtの数を増やします。
収束判定値に達すると、リファインメントの最大数になる前に解析処理が停止します。
最近の 2 つの結果の差が 指定された値(%)よりも小さい場合、リファインメントを中止します。
0 は、設定のすべての要素をリファインメントの候補として指定します。結果は、サイクル当たりの最大リファインメントになります。1 は、リファインメントから設定のすべての要素を除外するため、リファインメント内の要素がなくなります。既定は 0.75 であり、同等のエラーの要素の上位 25% がリファインメントの対象になることを意味します。固有値解析には適用されません。
値の区切りは 0.1 です。
フォン ミーゼス応力
最大主応力
最小主応力
変位
固定値解析の場合のみ、 [モード周波数] は結果の収束のモード番号を指定します。
収束の基準に考慮するジオメトリを指定します。
[ソルブ]パネルで[シミュレーション]をクリックします。シミュレーションを完了します。
[結果]パネルで[収束プロット]をクリックします。
変形とは、荷重により物体が受ける伸びの量です。変形の結果を使用して、パーツをどこでどの程度曲げられるか確認します。特定の距離を曲げるための力を確認します。
ほとんどの場合、モデル全体の寸法と比較して、ジオメトリの実際の変形はわずかです。自動化された強調効果によって、変形が発生する位置を把握できます。
[構造解析]タブ
[表示]パネルで、 [変位表示を調整]
をクリックします。
ボリューム プロットが表示されているとき、表示オプションのいずれかを選択して、変形を強調します。
安全率の結果から即座に、降伏が発生する可能性がある領域が見つかります。相当応力の結果は、値の高低にかかわらず、応力が最高の領域を赤で表示します。安全率が 1 の場合、材料が降伏点にあることを示します。多くの設計者は、荷重が最大になる場合を想定し、安全率を 2 ~ 4 の間にしようと苦慮しています。
設計の一部の部分が降伏しても、最大予測荷重が繰り返し発生しない限り、パーツが破壊されることにはなりません。高荷重が繰り返されると疲労破壊を起こすことがありますが、これは Autodesk Inventor Simulation 構造解析ではシミュレートできません。状況の評価には工学原理を参照してください。
アニメーションを作成して、変形のさまざまな段階でパーツを視覚化することができます。周波数における応力、安全率、変形をアニメーションすることもできます。結果をアニメーション表示して、一連のイメージで構成された変位や応力を確認します。イメージの数や内容を指定すると、対応する一連のイメージがアニメーションとして再生されます。アニメーションは記録できます。
[結果]パネルで、[アニメーション表示]
をクリックします。
[表示]パネルで、 [最大結果]
または [最小結果]
をクリックします。
[検出]
を使用して、確認対象となる点にラベルを付け、その点での結果タイプと値を指定します。任意の数の点にラベルを付けることができます。
[検出ラベル]
を使用して、ラベルの表示をオンまたはオフにします。
荷重が加えられている位置を指す荷重インジケータの表示をオンまたはオフにするには、 [境界条件]
をクリックします。