標準ジョイントを挿入するには
溶接を除く標準ジョイントは自由度(DOF)をアセンブリに追加するので、他のカテゴリのジョイントを追加する前に 1 つまたは複数の標準ジョイントを追加する必要があります。アセンブリを開いた状態でダイナミック シミュレーションを開始すると同時に、1 つまたは複数の標準ジョイントを追加できます。
ジョイント タイプの選択
機構に追加する標準ジョイントのタイプを選択するときは、2 つのコンポーネント間に必要な自由度と 2 つのジョイント座標系の相対的な移動を考慮します。ジョイント挿入時に、2 つのジョイント座標系(各コンポーネントに 1 つ)が配置されます。ジョイントの適用時には、2 つのコンポーネントはそれぞれのジョイント座標系が一致するように配置されます。ソフトウェアは次に、ジョイントのタイプに応じて、2 つの座標系の間、したがって 2 つのコンポーネントの間に自由度を作成します。
以下のテーブルにおいて、添え字の番号はジョイントを構成するコンポーネントを表します。たとえば、Z1 はコンポーネント 1 の Z ベクトルであり、Z2 はコンポーネント 2 の Z ベクトルです。
準備手順
アセンブリを開きます。
「ダイナミック シミュレーションのアセンブリを準備する」に記載されているヒントには、簡単なダイナミック シミュレーション用にアセンブリを編集する方法が記載されています。
リボンで、[環境]タブ
[開始]パネル [ダイナミック シミュレーション]の順にクリックします。リボンで、[ダイナミック シミュレーション]タブ
[ジョイント]パネル [ジョイントを挿入] 
の順にクリックします。ジョイント タイプを選択するには、ジョイント タイプ ボックスの下向き矢印をクリックするか、[ジョイント テーブル]
アイコンをクリックします。
この手順の残りは、追加するジョイントのタイプによって異なります。特定のジョイント タイプを挿入する手順を確認するには、次のジョイント タイプをクリックしてください。
[回転]
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[回転]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、コンポーネント 1 のジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
コンポーネント 1 のジョイント座標系に結果が表されます。
Z 軸を選択します。
Z 軸は回転の軸である必要があります。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、
をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
X 軸を選択します。
コンポーネント 2 に対して手順 2 を繰り返します。
必要に応じて、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この設定は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
[角柱状]
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[角柱状]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、コンポーネント 1 のジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
Z 軸を選択します。
Z 軸は移動自由度に沿っている必要があります。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
X 軸を選択します。
コンポーネント 2 に対して手順 2 を繰り返します。
必要に応じて、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
[円柱状]
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[円柱状]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、コンポーネント 1 のジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
Z 軸を選択します。
Z 軸は、回転の軸であると同時に、移動自由度に沿っている必要があります。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
X 軸を選択します。
コンポーネント 2 に対して手順 2 を繰り返します。
必要に応じて、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
[球状]
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[球状]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、コンポーネント 1 のジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
ジョイント座標系の原点を選択します。
原点は、回転の 3 つの軸の原点である必要があります。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。Z 軸を選択します。
X 軸を選択します。
コンポーネント 2 に対して手順 2 を繰り返します。
必要に応じて、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
[平面]
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[平面]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、コンポーネント 1 のジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
コンポーネント 1 の X-Z 平面を選択します。
この平面には、移動自由度が両方含まれている必要があります。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
コンポーネント 2 に対して手順 2 を繰り返します。
必要に応じて、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
点 - 線
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[点 - 線]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、線が含まれるコンポーネントのジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
Z 軸を選択します。
Z 軸は移動自由度に沿っている必要があります。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
X 軸を選択します。
点が含まれるコンポーネントのジョイント座標系を指定します。
- 点を選択します。
- Z 軸を選択します。
- X 軸を選択します。
必要に応じて、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
線 - 面
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[線 - 面]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、平面が含まれるコンポーネントのジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
X-Z 平面を選択します。
この平面には、移動自由度が両方含まれている必要があります。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
X 軸を選択します。
線が含まれるコンポーネントのジョイント座標系を指定します。
- Z 軸を選択します。
- ジョイント座標系の原点を選択します。
- X 軸を選択します。
必要に応じて、[平面法線に切り替え]をクリックして平面法線の方向を反転するか、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
点 - 面
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[点 - 面]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、平面が含まれるコンポーネントのジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
X-Z 平面を選択します。
この平面には、移動自由度が両方含まれている必要があります。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
X 軸を選択します。
点が含まれるコンポーネントのジョイント座標系を指定します。
- 点を選択します。
- Z 軸を選択します。
- X 軸を選択します。
必要に応じて、[平面法線に切り替え]をクリックして平面法線の方向を反転するか、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
[空間的]
これらのジョイントは、6 つの自由度を作成します。これを使用して、ユニバーサル ジョイントや球などの拘束を持たない他のエンティティをモデリングします。
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[空間的]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、コンポーネント 1 のジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
注: このジョイントでは、Z 軸、原点、および X 軸を任意の順序で入力できます。Z 軸を選択します。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。このフィーチャにより、コンポーネントのエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
X 軸を選択します。
コンポーネント 2 に対して手順 2 を繰り返します。
必要に応じて、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。
[溶接]
このジョイントは、自由度を作成しません。このジョイントは、2 つのコンポーネントの間に固定した接続が必要なときや溶接をモデリングする必要があるときに使用します。この動作は、FEA へのエクスポートの結果を生成するときに便利です。
ジョイント タイプ メニューまたはジョイント テーブルで、[溶接]を選択します。
グラフィックス ウィンドウで、コンポーネント 1 のジョイント座標系を指定します。
コンポーネントのジョイント座標系は、コンポーネントの座標系と同じでない場合があります。
結果がコンポーネント 1 のジョイント座標系に表示されます。
注: このジョイントでは、Z 軸、原点、および X 軸を任意の順序で入力できます。Z 軸を選択します。
ヒント: ジオメトリ エンティティをピックできない場合、 をクリックし、グラフィックス ウィンドウでコンポーネントを選択します。この機能により、コンポーネント内のエンティティが選択しやすくなります。ジョイント座標系を指定するために必ずしも追加のジオメトリ エンティティを選択する必要はありませんが、できるだけ正確にジョイント座標系を指定することをお勧めします。
ジョイント座標系の原点を選択します。
コンポーネント 1 のジョイント座標系は、このコンポーネントがコンポーネント 2 にリンクされている点に原点があります。
X 軸を選択します。
コンポーネント 2 に対して手順 2 を繰り返します。
必要に応じて、[切り替え X]をクリックして X 軸の方向を反転するか、[切り替え Z]をクリックして Z 軸の方向を反転します。
この変更は、2 つのコンポーネントのジョイント座標系が重なるように移動される際に、それらのコンポーネントが正しく配置されるようにするために必要です。
[OK]をクリックします。