draggerContext command

概要

draggerContext [-anchorPoint float float float] [-button int] [-currentStep int] [-cursor string] [-dragCommand script] [-dragPoint float float float] [-drawString string] [-exists] [-finalize script] [-helpString string] [-history boolean] [-holdCommand script] [-image1 string] [-image2 string] [-image3 string] [-initialize script] [-modifier string] [-name string] [-plane float float float] [-prePressCommand script] [-pressCommand script] [-projection string] [-releaseCommand script] [-snapping boolean] [-space string] [-stepsCount int] [-undoMode string] [name]

draggerContext は、取り消し可能、照会可能、および編集可能です。

draggerContext を使用すると、マウスかマウスと同等のドラッグデバイスの動作を MEL でプログラミングできます。

戻り値

string

コンテキストの名前

照会モードでは、戻り値のタイプは照会されたフラグに基づきます。

フラグ

anchorPoint, button, currentStep, cursor, dragCommand, dragPoint, drawString, exists, finalize, helpString, history, holdCommand, image1, image2, image3, initialize, modifier, name, plane, prePressCommand, pressCommand, projection, releaseCommand, snapping, space, stepsCount, undoMode

ロングネーム(ショートネーム) 引数タイプ プロパティ

-anchorPoint(-ap) float float float

ドラッガが最初に押された場所を表すアンカーポイント(double 配列)。

-button(-bu) int

現在のマウスボタン(1、2、3)を返します。

-currentStep(-cs) int

ドラッガコンテキストの現在のステップ(プレス - ドラッグ - リリースシーケンス)。最初のプレスイベントの実行前に照会すると、0 が返されます。

-cursor(-cur) string

コンテキストがアクティブな間に表示されるカーソル。有効な値は、「default」、「hand」、「crossHair」、「dolly」、「track」、「tumble」です。

-dragCommand(-dc) script

マウスドラッガをドラッグした場合にコールされるコマンド。

-dragPoint(-dp) float float float

ドラッグ中のドラッガの現在位置を表すドラッグポイント(double 配列)。

-drawString(-ds) string

ポインタの現在位置で描画される文字列。

-exists(-ex)

指定したオブジェクトが存在するかどうかによって、true または false を返します。他のフラグは無視されます。

-finalize(-fnz) script

ツールを終了するとコールされるコマンドです。

-helpString(-hs) string

コンテキストのヘルプ文字列

-history(-ch) boolean

ツールコマンドの場合、対象となるツールのコンストラクションヒストリをオンにします。

-holdCommand(-hc) script

マウスドラッガを押したままの状態にした場合にコールされるコマンド。

-image1(-i1) string

コンテキストに関連付けられているツールを表す 3 つの可能なアイコンの中の最初のアイコンです。

-image2(-i2) string

コンテキストに関連付けられているツールを表す 3 つの可能なアイコンの中の 2 番目のアイコンです。

-image3(-i3) string

コンテキストに関連付けられているツールを表す 3 つの可能なアイコンの中の 3 番目のアイコンです。

-initialize(-inz) script

ツールを入力するとコールされるコマンドです。

-modifier(-mo) string

現在のモディファイアタイプ、「ctrl」、「alt」、または「none」です。

-name(-n) string

これがツールコマンドの場合、ツールに適切に名前を付けます。

-plane(-pl) float float float

投影プレーンの法線を指定します(詳細については、-projection フラグを参照)。

-prePressCommand(-ppc) script

マウスドラッガを押した場合にコールされるコマンドです。以前は、コンテキストの初期化に使用できるように、pressCommand という名前になっていました。

-pressCommand(-pc) script

マウスドラッガを押した場合にコールされるコマンドです。

-projection(-pr) string

ドラッグポイントの現在の投影が設定されます。有効なタイプは以下のとおりです。

viewPlane	(ビュープレーンに投影)
objectViewPlane	((ビュープレーンと平行な)オブジェクトプレーンに投影)
objectPlane	(オブジェクトの位置と法線(既定)0,1,0 で定義した指定プレーンに投影)
plane	(原点と法線(既定)0,1,0 で定義した指定プレーンに投影)
sketchPlane	(スケッチプレーンに投影)
xAxis	(X 軸上の最近接ポイントに投影)
yAxis	(Y 軸上の最近接ポイントに投影)
zAxis	(Z 軸上の最近接ポイントに投影)
boundingSphere	(オブジェクト球の境界上の最近接ポイントに投影)
boundingBox	(オブジェクトバウンディングボックス上の最近接ポイントに投影)

-releaseCommand(-rc) script

マウスドラッガを放した場合にコールされるコマンド。

-snapping(-snp) boolean

ドラッガコンテキストのスナップを有効化/無効化します。

-space(-sp) string

座標が報告される現在の空間が設定されます。タイプは以下のとおりです。

world	ワールド空間(グローバル)
object	オブジェクト空間(ローカル)
screen	スクリーンのスペース

-stepsCount(-sc) int

ドラッガコンテキストのステップ数(プレス - ドラッグ - リリースシーケンス)。undoMode フラグと組み合わせると、複数のステップが単一の元に戻すアクションとして記録される可能性があります。

-undoMode(-um) string

コンテキスト動作の元に戻す待ち行列モード。許容可能な値は、

「all」- 既定の動作で、ドラッガコンテキスト動作時に発生するすべてのアクションが個々の元に戻すチャンクとして記録されます。
「step」- それぞれのプレスとリリースの間に行われたすべてのアクションが、単一の元に戻すチャンクに結合されます。
「sequence」- 最初のプレスと最後のリリースの間に行われたすべてのアクションが、単一の元に戻すチャンクに結合されます。これは、単一ステップドラッガコンテキストの「ステップ」とまったく同じように機能します。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます	フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます	コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例

// Procedure called on press
global proc sampleContextPress()
{
    float $pressPosition[] = `draggerContext -query -anchorPoint sampleContext`;
    print ("Press: " + $pressPosition[0] + " " + $pressPosition[1] + " "
        + $pressPosition[2] + "\n");
}

// Procedure called on drag
global proc sampleContextDrag()
{
    float  $dragPosition[] = `draggerContext -query -dragPoint sampleContext`;
    int    $button     = `draggerContext -query -button sampleContext`;
    string $modifier   = `draggerContext -query -modifier sampleContext`;

    print ("Drag: " + $dragPosition[0] + " " + $dragPosition[1] + " "
        + $dragPosition[2]
        + "  Button is " + $button + "  Modifier is " + $modifier + "\n");

    string $message = ($dragPosition[0] + ", " + $dragPosition[1]);
    draggerContext -edit -drawString $message sampleContext;
}

// Create the dragger context
draggerContext
    -pressCommand "sampleContextPress"
    -dragCommand  "sampleContextDrag"
    -cursor       "hand"
    sampleContext;

// Set current tool to use the sample context created.
// Results can be seen by dragging mouse in main window
setToolTo sampleContext;

コマンド (MEL)	Python バージョン
draggerContext	カテゴリ内: 一般, コンテキスト