ジャンプ先: 概要. 戻り値. 関連. フラグ. Python 例.

概要

gravity( [objects] , [attenuation=float], [directionX=float], [directionY=float], [directionZ=float], [magnitude=float], [maxDistance=linear], [name=string], [perVertex=boolean], [position=[linear, linear, linear]], [torusSectionRadius=linear], [volumeExclusion=boolean], [volumeOffset=[linear, linear, linear]], [volumeShape=string], [volumeSweep=angle])

注: オブジェクトの名前と引数を表す文字列は、カンマで区切る必要があります。これはシノプシスに示されていません。

gravity は、取り消し可能、照会可能、および編集可能です。

このコマンドは、リストされた各オブジェクトに対して新しいフィールドを作成します。このフィールドには DAG で有効なシェイプがあり、関連付けられたディペンデンシー ノードがあります。このフィールドはオブジェクトが所有するフィールドのリストに追加されます。connectDynamic を使用して、フィールドがダイナミック オブジェクトに影響を及ぼすようにします。複数のオブジェクトがリストされている場合、各オブジェクトのために個別のフィールドが作成されます。

フィールドが作成されると、このコマンドは各所有シェイプの名前とフィールド シェイプそのものの名前を返します。フィールドを照会すると、その結果を返します。フィールドを編集すると、フィールド名を返します。

オブジェクト名は提供されないがアクティブな選択リストが空ではない場合、このコマンドにより、リスト内の各オブジェクトに対するフィールドが作成されます。リストが空の場合、コマンドの既定は -pos 0 0 0 です。重力フィールドは地球の重力をシミュレートします。オブジェクトの位置や質量に関係なく、一定方向(通常は下方)へオブジェクトを引っ張ります。

このトランスフォームは関連付けられたディペンデンシー ノードです。connectDynamic を使用して、フィールドがダイナミック オブジェクトに影響を及ぼすようにします。

フィールドを作成すると、このコマンドは各フィールドの名前を返します。フィールドを照会すると、その結果を返します。フィールドを編集すると、フィールド名を返します。

オブジェクト名が提供されるか、アクティブなセレクション リストが空でない場合、このコマンドはリスト内の全オブジェクトのフィールドを作成し、addDynamic をコールしてオブジェクトに追加します。リストが空の場合、コマンドの既定は -pos 0 0 0 です。

コマンド ラインにオブジェクトを指定して -pos フラグを設定すると、エラーになります。

-dx -dy -dz の既定は常に、現在の上方向とは逆向きになります。たとえば、現在の上方向が(0,1,0)(Maya の標準設定)であれば、既定の重力は -dx 0 -dy -1 -dz 0 になります。-a の既定は 9.8 です。9.8m/s2 は、たまたま地球の標準の重力と同じですが、実際には Maya ではこの値を cm/s2 として解釈します。m/s2 を使うとすると、既定の Maya ユニットでは、パーティクルが瞬時に消滅してしまうことになります。値を変更したい場合には重力オプション ボックスで設定します。

戻り値

stringコマンドの結果

照会モードでは、戻り値のタイプは照会されたフラグに基づきます。

関連

addDynamic, connectDynamic, particle

フラグ

attenuation, directionX, directionY, directionZ, magnitude, maxDistance, name, perVertex, position, torusSectionRadius, volumeExclusion, volumeOffset, volumeShape, volumeSweep
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
attenuation(att) float queryedit
フィールドの減衰率です。
directionX(dx) float queryedit
方向の X コンポーネントです。
directionY(dy) float queryedit
方向の Y コンポーネントです。
directionZ(dz) float queryedit
方向の Z コンポーネントです。
magnitude(m) float queryedit
フィールドの強さです。
maxDistance(mxd) linear queryedit
フィールドが作用する最大距離です。-1 は、フィールドに最大距離がないことを示します。
name(n) string queryedit
フィールドの名前です。
perVertex(pv) boolean queryedit
頂点ごとに適用します。このフラグが true に設定されている場合、選択したオブジェクトのそれぞれのポイント(CV、パーティクル、頂点など)に、フォース フィールドの同一コピーが発生します。このフラグを false に設定すると、フォースはポイント セットのジオメトリの中心からのみ発せられます。
position(pos) [linear, linear, linear] queryeditmultiuse
重力フィールドを配置する空間内の位置(x, y,z)です。これで、重力がオブジェクトからではなく空間のその位置から発生します。-pos を使用する(位置でフィールド作成時)ことも、オブジェクト名を示すこともできることに注意してください。
torusSectionRadius(tsr) linear queryedit
トーラス ボリュームの断面半径です。トーラスにのみ適用されます。トーラス モデリング プリミティブの断面半径と同じです。
volumeExclusion(vex) boolean queryedit
フィールドのボリューム排除です。true の場合は、ボリュームの外側のポイント(ボリューム シェイプ アトリビュートによって定義される)が影響を受けます。false の場合は、ボリュームの内側が影響を受けます。volumeShape が「none」に設定されている場合は何も起こりません。
volumeOffset(vof) [linear, linear, linear] queryedit
フィールドのボリューム オフセットです。 ボリューム オフセットによって、フィールドのボリュームはフィールドの実際の場所から指定した量だけ移動します。 これはフィールドのローカル空間にあります。
volumeShape(vsh) string queryedit
フィールドのボリューム シェイプです。 フィールドのボリューム シェイプのアトリビュートを設定、編集、照会します。「none」以外の値に設定すると、フィールドが影響を受ける 3-D ボリュームを定義します。 指定できる値は、「none」、「cube」、「sphere」、「cylinder」、「cone」、「torus」のいずれかです。
volumeSweep(vsw) angle queryedit
フィールドのボリューム スイープです。 球、円錐、円柱、トーラスにのみ適用されます。モデリングのスイープ アトリビュートと同じエフェクトです。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます フラグに複数の引数を指定し、タプルまたはリストとして渡すことができます。

Python 例

import maya.cmds as cmds

cmds.gravity( 'particle1' )
# Creates a gravity field and adds it to the list of fields
# owned by particle1.

cmds.gravity( pos=(-2, 0, 4) )
# Creates a gravity field at position (0,2,4) in world coordinates.

cmds.gravity( 'MyGravity', e=True, att=10.4 )
# Changes the gravitational acceleration of the field called
# "MyGravity" to 10.4.

cmds.gravity( dx=0, dy=1.0, dz=0.5 )
# Creates a gravity field pulling in direction (0,1,0.5) for every
# active selection. If there is no active selection, it creates this
# field at world position (0,0,0).