組織全体でユーザ設定を更新する

組織全体で 1 つまたは複数のユーザ用の Revit.ini 設定を変更します。

カスタム Revit.ini を作成し、各ユーザのコンピュータの UserDataCache フォルダにカスタム ファイルを配置します。

  1. Revit.ini ファイルのカスタム バージョンを次の手順で作成します。
    1. Revit.ini のコピーを作成し、必要に応じて戻すことができるように、元のバージョンを保存しておきます。
    2. Revit.ini の新しいコピーを編集し、必要に応じて目的の設定に値を変更します。
      たとえば、[AppFrame]セクションの Theme の値、[Documentation]セクションの HelpBrowser および OnlineHelpLocale 設定の値を変更するとします。
      [AppFrame]
      Theme=0
      [Documentation]
      HelpBrowser=1
      OnlineHelpLocale=enu
    3. 更新した Revit.ini ファイルを受け取る各ユーザの変更すべきセクションと設定を指定するために、Revit.iniの[Install]セクションで、[Update]設定を追加します。
      インストール セクションの形式は次のとおりです。
      Update=section|setting;section|setting;section|setting...
      たとえば、[Install]セクションは 1.b. に示す例のように表示されます。
      [Install]
      Update=Appframe|Theme;Documentation|HelpBrowser;Documentation|OnlineHelpLocale
    4. 最終的なカスタム Revit.ini ファイルは次のようになります。
      [AppFrame]
      Theme=0
      [Documentation]
      HelpBrowser=1
      OnlineHelpLocale=enu
      [Install]
      Update=Appframe|Theme;Documentation|HelpBrowser;Documentation|OnlineHelpLocale
      注: この例では、完全な Revit.ini ではなく、例で変更されるセクションのみを表示しています。
    5. 更新した Revit.ini ファイルを各ユーザのコンピュータの[UserDataCache]フォルダにプッシュするには、スクリプトまたはグループ ポリシー オブジェクト(GPO)を使用します。

      Revit.ini の UserDataCache バージョンは次の場所にあります。

      %ALLUSERSPROFILE%\Autodesk\RVT 2026\UserDataCache

  2. ユーザに Revit ソフトウェアを再起動するよう依頼します。

    ユーザがソフトウェアを再起動すると、Revit で UserDataCache¥Revit.ini と Revit.ini ファイルのユーザ プロファイル バージョンが比較されます。UserDataCache バージョンの[Update]設定がユーザ プロファイル バージョンの[Update]設定と異なる(またはその場所に存在しない)と判断された場合、Revit では UserDataCache¥Revit.ini の[Update]設定で指定されている設定が Revit.ini ファイルのユーザ プロファイル バージョンにコピーされ、これらの設定の前の値が上書きされます。Revit.ini ファイルのユーザ プロファイル バージョンにあるその他の値は変更されません。

Revit を再起動する前に、Revit.ini ファイルのユーザ プロファイル バージョンには次の値が表示されます。

[AppFrame]
Theme=1
[Documentation]
HelpBrowser=0
OnlineHelpLocale=fra

ユーザが Revit を再起動すると(設定の更新が始まり)、Revit.ini ファイルのユーザ プロファイル バージョンには次の値が表示されます。

[AppFrame]
Theme=0
[Documentation]
HelpBrowser=1
OnlineHelpLocale=enu

これで、更新された設定がユーザに実装されます。これらの設定は、ユーザがソフトウェアを起動するたびに使用されます。