フックやクランクを回転させて標準の 3D 鉄筋形状を作成する

3D 回転フックやクランクを使用して鉄筋を配置したり、既存の鉄筋のフックやクランクを回転させることができます。鉄筋端部のフックまたはクランクを回転させるときに、鉄筋、フック、およびクランクのセグメントが同一平面上にない場合は、3D 鉄筋形状が作成されます。

鉄筋形状は、同じように回転した既存の形状と一致するか、フック回転刻みが多様な新しい形状が作成されます。フリー フォーム鉄筋もフックやクランクを回転させて鉄筋形状に一致させることができるため、そのような鉄筋に関する製造データを抽出できます。

ヒント: 形状の一致動作を実行するためには、鉄筋形状の定義にフックを含める必要があります。このためには、次のいずれかを行います。

1. [構造]タブ [配筋]パネル 矢印をクリックし、[配筋設定]を選択します。
2. [配筋設定]ダイアログ [一般的な配筋設定]で、[鉄筋形状の定義にフックを含める]のチェック ボックスをオンにします。

これらの 3D 形状と既存の複数平面鉄筋は、鉄筋形状ブラウザ、または既存の鉄筋の形状を変更するときに平面図ビューとアイソメ ビューに表示されます。

鉄筋を配置する際や、既存の鉄筋の形状を変更する場合に、目的の形状を選択できます。

フックまたはクランクの回転、鉄筋形状、番号付け

鉄筋形状を定義する際には、フックとクランクの回転が考慮されます。このため、フックは、[配筋設定]でオプションを切り替えることで、鉄筋形状の定義に含める必要があります。一方クランクは、鉄筋形状を常に定義しています。

鉄筋番号付けでは、鉄筋形状、セグメントの長さ、フックまたはクランク回転を比較して、各鉄筋の番号を決定します。

直線鉄筋の場合、単純に同じ回転を行うと、フックまたはクランクは同じ平面に留まり、0 度の回転(ライブラリ内の標準形状)を持つ鉄筋形状に一致します。

フックまたはクランクの回転が異なり、同じ平面にない場合、15 度刻みで新しい形状が作成されます。

次の例に示す 2 つの鉄筋の鉄筋形状は同じです。始端でのフックの回転角度が同じ 15 度刻みであるからです。フックの回転が異なるため(40 度と 45 度)、鉄筋番号は異なっています。

鉄筋番号	1	1	3	4
形状	02	02	鉄筋形状 1	鉄筋形状 1
始端でのフックの回転	0°	230°	40°	45°
終端でのフックの回転	0°	230°	90°	90°

ヒント: この回転を使用すると、一方向に分布しているが、異なる方向に鉄筋を接続している壁の結合をモデル化できます。

インスタンスでフックまたはクランクの長さを上書きする

プロパティ パレットまたは鉄筋集計表の[フックの長さを上書き]や[クランクの長さを上書き]チェック ボックスを切り替えて、各鉄筋インスタンスのフックやクランクの長さを直接編集します。これは、フックやクランクを持つどの鉄筋にも適用できます。また、鉄筋形状パラメータにフックまたはクランクの長さを割り当てる必要があります。

セグメントの長さは、プロパティ パレットや集計表で、または直接キャンバスで、いずれかの値をクリックして編集できます。

パス配筋と 3D フック

パス配筋内の 3D フックを持つ鉄筋形状を使用して、プロジェクト内に鉄筋のスタンディを配置します。

ヒント: パス配筋内の鉄筋を選択し、[Spacebar]を押して回転させ、別の方向に向けます。

フリー フォーム鉄筋フックまたはクランクの回転

フリー フォーム鉄筋の場合、クランクまたはフックの既定の回転(0 度)はホスト面に対して垂直です。